【RP】(ロールプレイ)記事の為、閲覧注意
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【RP】討滅依頼:抑止せよ、蛮族の連続降神儀式 プロローグ)
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……冒険者移住区の空を覆っていた厚い雪雲から、眩い光が差し込んでくる。
区中に丁寧に施された降神祭初日の装飾は、新年を祝するがの如き日光に当てられ、色取り取りの煌めきを見せていた。
エオルゼアでの降神祭とは"長い周期を経て一同に会した十二神が、次の主神を承認する日を祝う祭典"とされている。
この様な説明文を引用すると、雰囲気的に厳かな印象を受けるエオルゼアの降神祭であるが、近年は冒険者ギルドの計らいもあって、主役となる動物の意匠を持ち込むという、東方の地における降神祭の印象も中々強くなっている。
恐らくは、東国からの使節を招いて催しに触れる切欠を作る、という風に祭事への興味を惹くことで、儀式的な意味合い以外でこの地の住人を降神祭に親しませながらも、異文化交流や東方からの難民流入の理解、ひいては経済活動を促進させるという狙いが、昨今の冒険者ギルド側に少なからずあるのかもしれぬと推測する。
そして本年は、アバラシア雲海に繰り出した際に見かけた奇妙な生物……よりも少々図体が大きめの近縁種らしき動物を、主役の動物の"猿"と模していた様である。
雲海では、そやつらがグンド族の釣り人を背後から複数で襲撃する様子なども見受けられたので、催しといえど街中に繰り出しているのを目撃した時は少々身構えたが、実によく飼い慣らされていて私も感心したものだ。
この様に、降神祭で人々が沸き立ち、新年を祝賀し楽しむのは大いに結構であるのだが……。
少し話は遡り、昨年末辺りから人々に友好的な蛮族の集落で、依頼の対価に新たな貨幣を取り扱い始めているという情報が、一部の冒険者の間に周知されつつあった。
固定調査班に同行する日々が続く中、情報を確かめる事が出来ずに保留していたという状態であったが……此処に来てようやく、低地ドラヴァニアに出現した『機工城』と称される巨大な蛮神を鎮める為に"別口(零式)"から侵入した最深部の攻略が落ち着きを見せた所だ。
手隙となった時間を用い、蛮族の取り扱う貨幣の情報を精査していくと、どうやら好事家が目的を有して収集しているという"謎めいた品々"と引き換えられるという事を突き止め、手隙になった時間を用いて、年明けから依頼協力に励む事としたのである。
勿論私としては取引が主目的ではあったが、そこで彼らの依頼に手を貸した際に、思いも寄らぬ話を耳にする事となる。
その日は依頼完了の報告と納品物を携えて外地ラノシアに訪れていた所、過去に自前の錬金工房に外付けする為のコボルト様式の錬金釜を仕入れさせて貰った事のある、個人的親交を有するコボルト族から声を掛けられた。
久々に顔を合わせたのもあり、他愛無い世間話と相成ったのだが、頭を抱える様子を見せたその者から此処だけの話と称された物の一つに……彼らから見た"ヒトの祭り"である降神祭の影で、人間に敵対姿勢を見せる蛮族達が、次々と独自の『降神儀式』を執り行なう準備を進めている様だ、という内情の話を伝えられたのである。
蛮族の降神儀式と言えば、エーテルの濃結晶であるクリスタルを供物とした神降ろし……つまり『蛮神召喚』だ。
これまでも度々討滅の為に冒険者の招集が行われているが、此度は祭事中の気の緩んだ隙を付いてか、強奪等で運搬されゆくクリスタル量は相当量との事……。
これが事実とあらば、敵対蛮族が捧げる祈りの力は以前にも増して強くなる可能性……冒険者ギルドの基準からすれば、討滅手配のし難い"極級の蛮神"が現れる可能性が非常に高いと見受けられる。
時期とはいえ、蛮族の『降神祭』までされてはたまったものではないな……全く。
私の皮肉めいた心境は口にせぬまま、情報提供に礼を述べ、洞穴団の採掘地を後にした。
……顕現も時間の問題か、と独り呟きながら。
降神祭の残り期間内に収奪されかねんクリスタル量を考慮すると、浅手の場合は復活を遂げる例や、他地域で同時多発の可能性も有り得る話だ。
さらに、復活された場合は連続で同じ手が通用する相手では無い……思考を巡らせて最適解を模索する。
薬品臭の漂う錬金工房に帰還した私は、冒険者ギルドに掲示する為の依頼書を記入するべく、丸椅子に腰掛けながら使い込まれた筆記具を取り出した……。