二月も終盤。夜外に出ると、意外と暖かい空気にちょっと嬉しい。
らーめんつけめんぼくぶためん。シュートゴリーでございます。
今日のお話。実はね。
とっても怖いお話なんですよ。
というのも、まぁ。なんていうのかな。人が一番恐れること、怖いこと。そういうことに絡んだお話なんですよね。
怖いというのも、例えば、高所が怖いだとか、芋虫が怖いだとか、かみさんが怖いという人もいたり、だれでも病気なんて怖いものですよね。果ては饅頭怖いなんて話もありますね。
この話。じつは。私が体験した話なんですよ。じつはね。それも、最近なんですね。
さぁ。今日もね。少しずつ怖くなっていきましょうか。ええ。
今思い返してみると。胸に確かになにか、ちょっと違うぞ。なにか起こるぞ。そういう、いわゆる疳(かん)の虫というやつですね。鳴り響いてたようにも思えます。なにせバレンタインデイというものがあった日なんですからね。
例漏れずに、ロドストの皆さんを楽しくしてやろう。盛り上げてやろう。なんて生意気なことを考えて日記を書いてわざわざ公開していたんですね。
こういったら野暮なものかもしれませんが。私なりの愛というやつですね。こう、ネットゲームの中ですが、ロドストという閉ざされた環境の中で、愛し、そして愛されている。不思議な縁もいつの間にか結んでいた。ロドストで日記を書くということが日課になってしまったんですね。格好よく言っちゃえばライフワークというやつですよ。生意気なことですがね。
どんな日記を書いているのかって言われてもそう大したものを書いてるわけじゃない。慎ましく慎ましく、やってたんですね。
バレンタインというのは、特別な日。ではありますね。こういっちゃ身も蓋もないですが、女性が職場にいると小さなチョコを渡される。いわゆる義理チョコというやつですね。それで受け取った男は次のホワイトデーという日にいわゆる義理チョコのお返しということで、返礼品を渡さなければならないわけですね。いっちゃあなんですが、職場には大量のいわゆる手作りチョコがバラまかれ、それを受け取った男性陣はホワイトデーにそのいわゆる手作りチョコのお礼として、そのいわゆる手作りチョコの何倍、何十倍にも相当するような品物を送らなければならないのです。
いやぁ。怖い話ですね。
ですがね。私の体験した怖い。いわゆる恐怖を覚えるというやつは、こんなものじゃなかったですがね。
バレンタイン前日には、釣り日記を三つほど投稿させて頂いて、みなさんにときめきを差し上げていたんですね。具体的には、こんな感じの日記の中身ですね
やあ (´・ω・`)
ようこそ、バーボンハウスへ。
このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。
うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、この日記を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
そう思って、このスレを立てたんだ。
じゃあ、注文を聞こうか。
ちなみに注文をして頂いた方は一名だけ。世知辛いですね。せっかくロマネコンティの95年物をご用意していたんですがね。
そんな日記をバレンタイン前日に公開していたのです。
まぁ。バレンタインデイなんて、なくってもいいような、お菓子メーカーの作り出した虚構のお祭りですよ。せっかくだから、そんな憂鬱をぶっ飛ばすようなパンチの効いた日記。みんなを元気にするような日記です。
おかしいのは、それからなんです。
バレンタインの日。当日の話です。
ないんですよ。
何がないって、日記がですよ。
確かに日記を書いて公開していたはずの日記がマイページには一つも無いんだ。
おかしい。
おかしい。
いやーな脂汗が出てきた。確かに日記を公開していたはずなんだ。
やだなぁ。怖いなぁ。
後ろの奥歯がガチガチと震えてる。
これ?
ひょっとしてですよ?
あまりこういうことを言うのも違うのかもしれませんが。
別の世界線に来てしまったのではないか。
あるものがない。ないものが、ある。
怖い。怖い。
それでも深呼吸ですよ。それでもですよ。まぁ言ってしまえば自分が何かの拍子で消した、あるいは、なにかの調子でそうなった。
そういう可能性もあるわけですし、むしろそういう可能性のほうがあるわけだ。
怖い気持ちをなんとか抑えながらも、バレンタインデイ当日ですからね。
それなりの日記を書いて掲載するわけです。
また消えたらどうしようか。そんな一抹の不安を感じながら。
それから少しすると。
どれぐらいの時間が経ったかはおぼえてませんが、はっとロドストの日記を見ると自分が今書いたさきほど公開した日記がないんだ。
ないない。どこにもない。
脂汗がじわーーーっと額を伝う。
怖い。怖い怖い。
やだなぁ。怖いなぁ。
それからじーーーーっとロドストを見ていると。なにか、胸騒ぎを感じた。
なにかがあるぞと。なにかがやってくるぞと。
こわーい予感が、まるで子供のころのように頭にすこーんとやってきた。
怖い。怖い怖い。
そんな予感、いや、奇妙な感覚に囚われながら、次に目にした光景は想像を絶するものだった。
スマホから、どれだけのお客さんが来てくれたのか見るためにログインすると。
ログインできない。
というよりも、キャラクターが存在しないことになっている。
そうです。
シュートゴリーというキャラクターが。
きれいさっぱり、なくなってたんです。
あ。ない。ないない。
驚き慌てふためいて、そしてゆっくりと深呼吸して。落ち着いて受け入れました。
これ。
アカウント停止だ
そんなことが、バレンタインにあったんですよ。
怖いですねぇ。ええ。
~FIN~