Personnage

Personnage

  • 0

異なる文明 1

Public
驚きと困惑。
俺を…いや、俺や暁の面々が目の当たりにした光景は、その二つの感想を浮かばせるには十分だった。
眼前に広がるのは、シャーローニ荒野と同じ暑さ厳しい荒野ではなく、身体が心なしか痺れる様な感覚を覚える程の雷鳴轟く紫色の空に、長年使っていないであろう線路や木造の廃墟。
そして遠目からでもはっきりと見える、そびえ立つ『塔の様な何か』だった。
これまで様々な塔を見て来たが、今まで見た事が無い、アラグ文明とはまた違う機械系の塔の様なもの。
まさかドームの中がこの様になっていたとは、流石に想像すら付かなかった。

『…とにかく集落を探すか』

村集落に行けば、何か分かるかも知れない。
暁の面々とは別に、俺は独自に色々な意味で変わっているこのヤースラニ荒野の大地を歩き始めた。
兎にも角にも、先ずは己の脚で情報を得ていかなければ何も始まらない。
未だそびえ立ち、そしていつ崩れるか分からないかつての列車線路の橋を目印に、俺は周囲を調べてみた。
もっとも、解った事と言えば終始雷が鳴り響き(それもかなりの頻度と威力)、その雷を避雷針に似た妙な塔が受け止め、吸収していると言う点だけだ。
人に一人でも会う事が出来れば、多少なりとも情報を入手、精査出来るのだが、それも絶望的だろう。

『せめて人に会えたらな』

そう呟いても、やはり人の気配は無い。
たまに遠目でここに生息していたのかどうか分かりかねる狼達が群れをなしていたが、ただそれだけだ。
そうなると、駅から見た巨塔まで行くしかないと思い、足を動かし始めた時だった。

「た、助けてくれー!!」

そんなに遠くない距離から、男性の助けを求める声が聞こえて来た。
かなり逼迫した様子の声音に、急いで駆け付ける。

『大丈夫か!?』

声がした場所まで辿り着くと、青く輝く妙な服を身にまとった、エレゼン族に似た男性の姿を捉えた。
エレゼン族が何故ここに?
そう思った時だった。

「た、助けて下さい!!人狼達が群れをなして!!」

彼の後ろを見ると、歯をギチギチと鳴らし、憤怒の形相で自分達専用のククリナイフの様な武器を持った人狼族達が男性の後を追いかけて来ていた。
あの怒り具合からして、交渉は無理そうだ。
何が有ったかは知る余裕は出来やしない。
兎にも角にも、

『先ずは、準備運動からだな』

『ローン』を抜いた後、柄を持ち直し、気が立っている人狼達へと、俺は突進した。
Commentaires (0)
Écrire un commentaire

Mur de la communauté

Activité récente

Il est possible de filtrer les informations afin d'en réduire le nombre affiché.
* Les annonces concernant les classements ne peuvent pas être filtrées par Monde.
* Les annonces de création d'équipe JcJ ne peuvent pas être filtrées par langue.
* Les annonces de création de compagnies libres ne peuvent pas être filtrées par langue.

Filtrer
Monde d'origine / Centre de traitement de données
Langue
Articles