第19章 封印されしゾディアークうぅ、はいどろぷるひょうけつのほうこうみんなまとめてちょうしんどう……ハッ!?
アルフィノ「ああ……目が覚めたんだね……!」混濁した意識の中、聞き慣れた安堵の声が耳朶を打つ。
ようやくはっきりした視界には、先のゼノスと入れ替わるようにアルフィノ後輩が覗き込んでいた。
頭の中がふわふわとまだ状況がつかめなさそうな私。
一体どれほどの時間気を失っていたのか。
最後に見た面子にルキアさんと槇島さんが加わっている。
とりあえず、まず最初に確認すべきことは……。
グ・ラハ「ああ……みんな大丈夫だ。
あんたがいちばん、無事じゃなかったんだぞ……?」それもそうか。
悪意を持つ人間に身体を乗っ取られるとかたまったもんじゃないね。
ヤバい薬飲まされたり、身体にヘンなもの埋め込まれてたりしてないかしら。
ちなみに、私の魂を入れられた帝国兵はあれからまもなくして亡くなったらしい。
私を入れる前にあらかじめ魂を抜き取られていたようだ。
彼も、私とゼノスの因縁に巻き込まれた被害者だったと言う訳か。
槇島さんが丁重に弔うといってくれたので、あとは彼に任せよう。
ぐぬぬ、私もそっち側の人間になってしまったか……。
でも超える力の真の力を発揮すれば同じかそれ以上のことができるはずなんだよね。
それができないのはハイデリンが制限でもつけてるせいだろうか。
それはともかく、このまま悠長にはしてられない。
ファダニエルらの野望を阻止すべく巨大建造物「バブイルの塔」へ。
乙女の身体を弄んだ罪、ゼッテー許さないからな!
グ・ラハ「「バブイル」といえば、アモンの時代……
古代アラグの文献に登場する言葉だ。
意味は「神の門」。
始皇帝ザンデが、妖異を召喚するために開いた門にも、
その異名がついていたらしい。
現代に再び創造された「神の門」と、
ファダニエルが口にした「最古で最強の蛮神」が指すもの……
結びつければ、嫌な予測が立つ。」前回のセリフからして、十中八九ゾディアークの復活が狙いでしょうね……。
でもバブイルの塔が神の門なら、それを破壊すれば復活を阻止できるってことでは?
今回は魔法での創造じゃなくて改築だろうから、塔の核を破壊しても大丈夫そう。
実にシンプルで良い。
エマネラン「おっ、お前、目が覚めたんだな!
急に行方不明になったあと、戻ってきたけどひと悶着あって、
手当てを受けているところ……って聞いたぞ。
いよいよ大事な作戦が始まるってときに、
マブダチが不調だなんて、オレ不安……いや心配だったんだ。
元気になったようで、安心したぜ!」漏れてる! 本音が漏れてるぞ次男!
突入の集合場所であるフォルム・パーテンズに着くと、なぜか防寒着を脱いで待機してる紅蓮勢。
やだーサドゥ姐さんのくしゃみかーわーいーいー⤴⤴
リセ「決戦だし、屋内で戦うなら、この方がいいと思ってさ。
今はだいぶ寒いけど……動けばすぐにあったかくなるよ!」まじですか。
ちなみに私はタタルコートミラプリし直すの忘れてました。
マグナイ「草原を駆け遊ぶ子らでも、もう少し着込んでいように……。
狂犬ではなく、冬の原を嬉々として駆けまわる、
子犬の類だったか……?」さすが姐さん、男前が過ぎる。
まあ余輩さんの言ってることもわかるけどね。
ヤ・シュトラ「あら……?
考えたことは同じだったようね。」リセ「シュトラ! みんなも……!
着替えてきたんだね!」少し遅れて到着した暁一行もみんないつもの装備へと着替えていた。
私がミラプリ忘れてなかったら一人だけ仲間はずれになってたよね?
なんでそんな大事なこと先に教えてくれなかったの……?
マグナイ「懐であたためる……。
なるほど……そういうのもある……のか……?」最後に余輩さんが孤独のグルメみたいなことをこっそり独りごちていたのを私は聞き漏らさなかった。
道中で凍える市民を発見したときのため、しっかり救護用毛布を持ってきてくれたシリナ。
ちなみに心配されてるウリさんといえば――
めちゃくちゃ凍えてる!!
せめて突入直前まで着ておこうよ……。
チュチュト師範代やブルーンバル先輩らも陽動部隊として参戦!
みんな(特に余輩さんとアリゼーは)やる気満々だ。
人拐いと言えばブドゥガ族。
やっぱりブドゥガの習慣ってちょっとおっかなくない?
ダイドゥクルと相談してなんとかなんないかな。
いざ、バブイルの塔へ突入。
これであとヒエンやユウギリたちがいればドリームメンバーだったなぁ。
一体どこから連れてきたのか、捕虜用であろう檻の中にはコボルトやサハギンの姿まである。
そして道中には魔導技師らしき怪しげな風貌の男が。
ルゲイエ「このバブイルの塔、ワシの面子にかけて守ってみせよう!
ゆけ、最愛の息子、バルナバ……!」
バルナバ「ウガァァァァッ!」
ルゲイエ「痛てッ……ワシを殴ってどうする!
あっちだ、あっち……わかったな!?」
バルナバ「ウガァァァァッ!」
戦闘開始と同時に始まる謎の寸劇。
ヤ・シュトラ「…………」
アリゼー「…ふざけないで」
エスティニアン「なんだ…
この茶番は…」
アルフィノ「…人の命を
なんだと思っているんだ!」
グ・ラハ・ティア「付き合っていられるか!」
サンクレッド「頭は悪そうだが
パワーはありそうだな…」
メンバーの感想が辛辣ぅ。
うーん、たぶんこいつはテンパードじゃないよね。
帝国の魔導技師ってなぜかクセが強いのばっかりだ。
そしてついに、待望のアニマと決戦。
正直いうとエンカウントはFF10の召喚シーンみたいな鎖で引き上げられる演出が見たかったなぁ。
でもカオティックディメンションの演出はすごかったね。
賢者で最後の一撃に合わせてタイミングよくパンハイマ入れたい。
ただ全体の難易度は低めかな?
さらば、ヴァリス帝……。
あなたは決して悪い皇帝ではなかったよ。
もし異世界に転生したら、こんどこそ正しく皇帝になれるといいね。
国の名は、ヴァリスゼアとかいかがでしょう?
奥の部屋に進むとなにやら大層な機械を操作してるファダニエルとにっくきアイツの姿が。
ここであったが100年目!
間髪入れずにニャンが渾身のダイブを叩き込む。
しかし、不可視の結界に阻まれてしまった。
どうやら対策は万全らしい。
そしてついに神の門とやらが作動してしまう事態に。
轟音とともに、塔から巨大な閃光が天に向かって放たれる。
これたぶん、ゾディアークを閉じ込めてる檻を破壊するつもりなんだろうけど、もはやゾディアークごと滅する勢いじゃないです?
空を割る光の矢は勢いを止めぬまま月へと突き進み、しかし直撃寸前で結界らしきもの阻まれていた。
誰もが訝しむ中、いち早くその場にいなかったはずの存在に気づいたのはアルフィノ後輩だ。
そこに登場したのは意外な人物、オールド・シャーレアンにいるはずのクルル先輩。
しかもハイデリンモードのようだ。
ハイデリン「防衛機構を作動させました……。
そう簡単に……やらせはしません……!」防衛機構――月にまで光の加護完備とはさすが最古最強の一柱は伊達じゃない。
ファダニエルも舌打ちし、エネルギー出力を上げるが、あと一歩というところで光の矢は収束し霧散する。
ファダニエル「エーテル切れ……。
だが、あとひとつなら……!
殿下、おつきあいいただきますよ。
直接月に渡って、封印を破壊します!」いかせてなるものかとみんなで身構えるが、階下から響く突然の爆発音に思わず二の足を踏む。
アリゼー「どこまでも……人を何だと思ってるのよ!」ここにきても人を人と思わぬ所業に、我慢していたアリゼーもついに怒髪天。
お前の血は何色だ―!
挑発を残し、月に向かってかき消えた二人。
二人を追うのは大事だが、暴走を始めた帝国市民を見捨てていくわけにはいかない。
おまけにクルル先輩もハイデリンの無茶に付き合わされたせいで手当が必要だという。
仕方がない、あいつらは私にまかせてみんなは派遣団の支援に向かっておくれ!
アルフィノ「……君を信じる。
君も、私たちを信じてくれるかい?
それなら、必ず救ってみせよう。
派遣団の仲間も、テンパードにされてしまった人も……
ひとりでも多く!」アリゼーのやりきれなかった心の丈も受け取る。
きっと二人の決意と想いはアーカーシャとして私の力に上乗せされることだろう。
いざ転移装置に乗って、物語の舞台は月のゾディアーク封印区画、嘆きの海へ!