ロミンサン=スティード(黒渦馬)「提督、ご決断を・・・!」
神妙な面持ちでスティードが語りかける。
俯いて座っていた、その提督と呼ばれたルガメスはゆっくりと顔を上げ、重い口を開いた。
おまたせ「私は・・・【双蛇党】に移籍する!!」
・・・
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話は一週間前に遡る。
このところ、黒渦団のFLでの戦績は芳しくなかった。
20戦2勝・・・その数字は圧倒的に黒渦団が押されていることを示していた(SSの3つ目)。
わずか234戦で「ロミンサン=スティード」を従えた(=100勝した)
「リディル鯖3位」の人おまたせも、
その負の連鎖に巻き込まれている者の一人であった。
スティード「おまたせ提督!こんなに負けていては、リディル鯖3位のあなたに申し訳ない!!
あなたにはFLの希望の星として【強者】で居ていただきたいのです!!
凡人社会人でも、FLで勝つことが出来る、ソロ申請でも勝てる!という希望の星に!!
このままでは、あなたは【落伍者】・・・1位取得率40%越えは過去の栄光・・・
・・・【3位獲得のプロ】になってしまいます!!」
おまたせ「・・・だが、どうしろというのだ、私は出来ることをしているよ?
ナイトがメインだが、PTに2人の【ヒーラー】が居ない場合、
逆に【忍者にジョブチェンジをしたりしている】よ?」
(※注)ウソです、ちゃんと白になってます。
スティード「・・・」
おまたせ「・・・何か、考えがあるようだな、スティード。気にせず言ってみなさい。」
スティード「・・・・・黒渦団を・・・移籍してください!!」
おまたせ「!!?いきなり何を言い出すんだ、スティード。
冗談は【未知の採取の95%の成功率ぐらい】にしてくれよ?」
スティード「冗談じゃありません!!
今勝率が低いのはおまたせ提督のせいじゃない!黒渦団自体の問題です。
これは一人二人の頑張りでどうにかなる問題じゃない!
実際、毎週行われるFLの勝率ランキングには不滅、双蛇党のキャラクターが上位をしめています。」
おまたせ「だが、党を移籍することには色々デメリットも・・・」
スティード「何の問題がありますか!!?
たしかにPVPランクは1からですが、今は全てのPVPアクションが使えますし、
アニマル装備のランク制限も撤廃、双蛇党に移籍すればバーミニオンを見越した
ミニオンも取得できます!むしろ良いことしかないですよ!!」
おまたせ「違う・・・!!違うんだ、スティード・・・
・・・なぜ・・・なぜ、それを言わない!!」
スティード「・・・」
スティードはわかっていた。おまたせがどのマウントよりも自分を愛していること。
そして、GCを移籍するという事は・・・
・・・自分に乗る権利を失うということを!!
・・・それでも、スティードはそれを口にはしなかった。
おまたせの勝利のため、その足枷にだけはなりたくなかった。
そう、それは、彼なりの決意の表れだったのだ・・・!!
おまたせ「・・・・・わかったよ、スティード、お前の気持ちは。
・・・一週間・・・そう、一週間、気持ちの整理をさせてくれないか?」
スティード「はい・・・!」
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それから一週間、おまたせの口から出た台詞が
「移籍する」という表明であったことに、スティードは安堵した。だが、同時に・・・
おまたせ「泣くな・・・スティード」
スティード「・・・はい。」
おまたせ「わかってる・・・私だって辛いんだ。」
スティード「はい・・・ばいっ・・・・わかってばす・・・でも、でも・・・もう・・・!」
もう、おまたせが自分の背中に乗ることは一生なくなる。
おまたせ家に暖かく迎え入れられたあの日、
嬉しさのあまり一緒に中央ラノシアを走りまわったあの日、
一緒にFLで戦った日々、
それを考えると、わかっていたはずだが、スティードの目には自然に涙が溢れてしまった。
おまたせは、泣きじゃくるスティードに歩み寄り・・・頭を撫でながらこう言った。
おま「安心しろ、スティード。黒渦団を離れることで・・・
一時的にGCの【貴重品納品】ができなくなって困るけど・・・
すぐに位を上げて納品できるようにするから!!!」
・・・
スティードの呪いか、はたまたおまたせが本当にFLが下手だからか、その答えは定かでないが・・・
おまたせは双蛇党に移籍した直後に、【3位を3連続で取得する】ことになるのだが、
それはまた別のお話^^
雪だるまの中の人、優しさに包まれたなら、目に映る全てのものがメッセージなので、大丈夫です。アナキンのようにはなりません。どうしてパドメはアナキンなんぞに惚れたのでしょうか。