ーーずっと会いたかった人がいた。
お互いその存在は知っていたが、直接声を聞いたこともなかったし、知る顔はサングラス姿の写真のみだった。
彼について知っていること。それは彼が時間の流れをシャッターで切り取った、その世界の美しさ。
その一枚に綴られた深みのある言葉たち。
簡単には会いに行けないほど、彼は遠くに住んでいた。だけど会いに行きたい気持ちは止まらなかった。
自分の想いに加えて、彼の写真のファンでもある相棒が背中を押す。
「会いに行こうよ」
「ああ!行こう!」
彼の名前は“ヴェイン・バダック”。
出身は遠い西の群島諸国。
過去の傭兵生活が染みついたその体で、今はエオルゼアを放浪し風景撮影を趣味にしている。
そんな彼のもう一つの顔。それは森の香りに包まれた街、グングニルラベンダーベッドの一角に店を構えたカフェレストのオーナー。
1月3日、新年最初の開店の日。
黒衣森の中央森林の大樹の群れの下に続く道。夜空を見上げながら相棒がいう。
「だいぶ遠くまでやってきたね」
「ああ、そうだな。でもそこの船頭に街まで連れて行ってもらえば、すぐだ」
俺が対岸に見える街並みを指さすと、相棒は嬉しそうにほほえみを返した。
湖に映る星たち。二人を乗せた船がオーロラのように水面を揺らして、桟橋に到着する。
丘の地形にそって形づくられた木製の階段をあがっていく。
相棒がメモを確認する。
「住所は・・・3-22。ここだね」
「ああ!着いたな!」
門をくぐり、興奮を抑えきれないまま扉を開ける。
「こんばんは、お邪魔します!」
二人声を揃えて、清潔感あふれる店内に足を踏みいれると、そこには紺色のバンタナを巻いたコック姿の彼がいた。
料理の仕込みを終え、テーブルを拭いていた彼が緩やかに振り返る。
頬に見えた大きな傷とは裏腹に、温かく穏やかな表情で彼が言った。
「ああ、いらっしゃい。よく来てくれたな。まあ、好きな席に座ってくれ」
丁寧に磨かれたテーブルの席につくと、彼は手際よく、ホットマルドティーをすぐに出してくれた。
そしてすぐに彼は同じ席に座って嬉しそうに切りだす。
「なあ、ウェディングハウスの調子はどうだい?」
その質問は、俺と相棒が彼と繋がっていたことの証。
遠くにいても、こうして俺達は繋がりあえるんだ。そしてこうして会うこともできる。そんなふうに思ったら、感動があふれてきた。
相棒の近況を聞いてくれた彼が深くうなずいて、立ち上がる。
「さあ、次は料理。今日は新年最初の開店、すべて無料だからな」
彼が腕まくりをしながら優しく微笑む。
それに対して俺と相棒は目を大きくして、込み上げてくる嬉しさを笑顔にする。
ずっと会いたかった人、ヴェイン・バダックが経営するカフェレストでの最高のひと時が始まった・・・!
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ロドストで繋がりのあったグングニルサーバーのヴェインさんのハウスに、相方Emiと二人でお邪魔してきました!
細かく書きたいことがたくさんあるのですが、ヴェインさんに会えた喜びと感謝を小説風にしあげてみました。
実際には前日にお会いでき、小説の話などをすることができました。
あんな風に小説について興味をもって話をきいてくれたことが本当に嬉しかったです。
次回作、がんばらねば・・・!
カフェレストをオープンすると、たくさんのお客さんが訪れてきてびっくり!
本当に注文に応対しながら飲み物、料理を提供するヴェインさんは大忙し。
その中になんと他サーバーから来ていた人も。
その方とお話して、ロドストで繋がることができました。
こうして広がる輪。
場所を提供してくれたヴェインさんと、そこに集まった皆さんに感謝します。
ヴェインさん楽しい時間を本当にありがとうございました!
また近いうちに遊びにいきますー!
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「客人」(By Vein Badack)
http://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/817850/blog/1929649/