Personnage

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❖もうひとつの未来

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ほんのひととき、安堵を覚えた。

ガ・ブは小さな身体を精一杯に伸ばし、誇らしげに言った。

「ボクが、みんなを友達にさせてあげたーい!」


大人たちが築いた条約を越えて、心から人と人とをつなげていこうとするその言葉に、誰もが微笑んだ。

未来は確かに変えられるのだと、信じられる瞬間だった。


──だが、その安堵はすぐに破られる。


南の空に突如として現れたのは、異様な“塔”。

城壁の向こうに立つその影は、世界に再び不穏を呼び起こしていた。

そして現れたのは、アシエン・ファダニエル。

アサヒの貌をまといながら、愉快げに笑うその男は、こう告げる。

「私は、かつて訪れた『終末』を再現したいのです」


塔はそのための装置。

世界を、完全に、痕跡すら残さず壊すための。

理由はなく、正義もなく、ただ破滅を望むという。

「私は死にたいのです──盛大に、世界を巻き込みながら」


説得の余地はなかった。ただの狂気がそこにあった。

さらに彼は告げる。ゼノスが、この混乱の中心で待っている、と。

私たちはただちに対処へと動き、各国の将やリセたちも調査に散った。

しかし塔は、ギラバニア、黒衣森、ラノシア、ザナラーン、ドラヴァニア、そしてヤンサへ──次々と姿を現していく。


やがて「石の家」に戻り、ひと息つけた。

仲間たちと情報を持ち寄り、方策を練る。ヤ・シュトラは不滅隊に治療法を伝え、アリゼーは各地での実地支援を申し出た。

タタルとクルルは、竜騎士エスティニアンを探すことを心に定めた。

世界は、確かに新たな段階へと歩み始めている。

ガ・ブが示した、あの小さな未来を守るためにも──私は、立ち止まるわけにはいかない。

胸の奥で、静かに誓う。

「死にたいだけ」の欲望に、この世界を委ねはしない。

生きようとする意志を糧に、私は何度でも立ち向かってみせる。
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