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TRPG「毒入りスープ」プレイログ小説 前編

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TRPG、シナリオ「毒入りスープ」を体験ログを小説形式にして載せます。
TRPGのプチ用語解説付き。
自分もこれが初TRPGなので細かいミスが有ったらそれはすいません・・・!

※注意※
・オリジナルキャラ出てます
・クトゥルフ特有の多少の人によってはグロと思えるような描写あります。(嘔吐の描写が少しあります。苦手な方はお気を付けください。)


TRPG楽しい!
それでは以下本文となります。
長いため前編、後編に分けさせていただきます。ご了承下さい。




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[プレイヤーキャラクター]



須藤 弥生(スドウ ヤヨイ)
職業:プログラマー

STR(筋力)15 DEX(俊敏性)11 INT(知力)13 CON(体力)14
APP(外見偏差値)15 POW(精神力)9 SIZ(体格)10 EDU(学力)16
SAN(正気度)45
幸運45
アイデア65
知識80
HP 12
言いくるめ:50 回避:32
鍵開け:21 隠れる:40
聞き耳:45 経理:30
コンピュータ:80 信用:25
電気修理:60 電子工学:60
図書館:70 英語:13
母国語:80 目星:65
歴史:30



露木 恵太 (ツユキ ケイタ)
職業:ジャーナリスト

STR9 DEX12 INT9 CON10
APP9 POW12 SIZ13 EDU14
SAN60
幸運60
アイデア45
知識70
HP 11.5
応急手当:55 オカルト:30
写真術:60 心理学:75
説得:75 図書館:75
ラテン語:51 目星:65


≪STR、CON、POW、DEX、APP≫
3d6(6面ダイスを3つ)を振って出た合計値。最大値は18。
≪SIZ、INT≫
2d6(6面ダイスを2つ)を振って出た合計値に+6。最大値は18。
≪EDU≫
3d6を振って出た合計値に+3。最大値は21。
≪SAN、幸運≫
POW値×5で計算される。
≪アイデア≫
INT値×5で計算される。
≪知識≫
EDU×5で計算される。
≪HP≫
(CON+SIZ)÷2で計算される。



『毒入りスープ』




「…ん?」
ふと、違和感を感じ弥生は目を覚ました。
あたりを見渡すと、そこは寝る前まで居た自宅の寝室ではない場所のようだった。
ざっとあたりを見渡すと、そこは壁も床もすべてコンクリートで覆わた簡素な正方形の部屋で、四方の壁にはそれぞれ一つずつ扉があった。
訳のわからない状況に置かれ、落ち着こうと弥生はいつもポケットに入っている煙草に手を伸ばす。が、ポケットは無く、勿論煙草も無い。
慌てて自身の恰好を見る。ぼろきれで作られたような白いローブで、いつも持ち歩いているスマートフォンも好きな銘柄の煙草も長いこと愛用しているジッポライターも何もなかった。
「マジかよ…」
絶望のため息を吐きながら呟いていると、不意に声をかけられた。
「あ、あなた誰ですか?!」
弥生が振り返るとそこには、中肉中背といった感じの穏やかそうな男が立っていた。いきなり声をかけられ驚くが、しめた!と思い見知らぬ男に聞いた。
「あー…あんた煙草持ってない?」
男にはこの意味不明な状況下でなんでそれ?と言わんばかりの怪訝そうな顔をされた。
重度のニコチン中毒。煙草無しでは生きれない。割とマジで。
「僕煙草吸わないです…」
「あ…あぁ…そう…」
予想はしていたが、煙草は手に入らないとわかり落胆を隠せない。
「それよりここどこでしょう?僕はただ普通に寝てただけなのに、寝る前こんなかっこうしてないはずなのに…」
困り切った様子で周囲を自身の姿を見る彼だったが、あいにく弥生自身もそれについては見当もつかない。
「どこだろうなぁ…夢遊病にでもかかったかなぁ…」
冗談交じりにそう返す。
「夢遊病…?」
男はその単語に反応し、ぽつりと呟く。どうしたのかと思い様子を見ていると、男はハッとしたようにすっくと立ち上がった。
「もしかして、宇宙人にさらわれたのかも?!」
「???」
「あ、申し遅れました!僕オカルト雑誌のジャーナリストをやっています露木恵太といいます。この間編集した記事が宇宙人モノだったので、その秘密がバレて怒った宇宙人に監禁されてるのかも…!!あなたもそうなんです?」
途端にイキイキとした表情で語りだす恵太と名乗った男に気圧される。発言の半分は理解出来なかった。なんだこの電波野郎?と思ったが口には出さないことにする。
「あー…えっとぉ…俺は須藤弥生。しがないプログラマーだ。宇宙人?なんて心当たりはねーなぁ…はは…」
一先ず同じように自己紹介と適当な答えを返すと、恵太は若干しょんぼりと肩を落としたように見えた。
「そ、そうなんですか…っと、こんな境遇ですが、よろしくお願いします。」
言いながら差し出された握手を求める手に応じる。





「まぁとりあえず、煙草もねーしさっさと帰って煙草吸いてえんだ…部屋見てみるか。」
「そうですね、とりあえず今は僕たちだけですし、連れ去った犯人が来る前に脱出の糸口を見つけてみますか…」

弥生はパッと目に入る部屋中央にあるテーブルと椅子に近づき、恵太が手招きをする。
「ここに何かありますよ!」

「器に入った赤い液体に…なんですかね?この紙切れ…」
ひろい上げて恵太がこちらにも見えるように広げた。

『帰りたいなら 一時間以内に 毒入りスープを飲め
飲むまでは 君じゃあここから 出られない
一時間以内に 飲めなかったら
お迎えが来るぞ』

「毒入りって…見えてる地雷そうそう踏むかよ。他になんかねーの?」
手紙を机に置き再度部屋を見渡す。
「ううーん…他には…部屋がありますね」

露木恵太
【目星】→65
d100 79→失敗

≪目星≫
色々な物を調べる時などに使用。何か見つけたら、困ったらとりあえず目星!というくらい重要な技能。
≪d100≫
100ダイス。大体の技能ロールはこれを使って行う。
(この場合、露木恵太の【目星】ロールは100ダイスを振って65以下が出たらそのロールが成功したとみなされる。今回出たダイスの目は79。65以上の目となるのでこのロールは失敗となる。)

須藤弥生
【目星】→65
d100 89→失敗

「ドアの他には何もない、か。」
残念ながら何も見つけられず、二人はスープを見た。
飲まないと出れない。それは飲めば出れるということ。そう言っているのであれば飲んで死ぬような毒は入ってないだろう。せいぜい死ぬかと思うほどに辛いくらいだろう。
そう安易に考えた弥生は一思いにスープ皿に口を付けた。
「?!」
止める暇もなくスープに口をつける弥生の様を恵太があんぐりと口を開けて見つめる。
ごくりとスープが飲み込まれていくのを見届けた後、やっと正気に戻ったかのように恵太が顔面蒼白といった様子で弥生の元へ駆け寄った。
「ちょっ、え、だ、大丈夫ですか?!」
スープは程よい温かさだ。ドロリとした食感はポタージュを思わせるが味らしい味はない。色からして激辛スープとかだと思っていた俺にとっては拍子抜けであった。
しかしここまで無味無臭の物が存在するのか?と弥生は訝しげに首を傾げるが、喉が焼けるような感覚は一向に訪れない。
「何ともねーよ?」
大丈夫大丈夫と言いつつ弥生はもう一口スープを飲んだ。
「そんな、毒入りって書いてるのに…!!」
恵太は言いながら再び紙を拾い上げる。
「…?」
恵太がなにやら不思議そうにその紙を眺め始めた。何か気になることでもあるのだろうか。

露木恵太
【目星】→65
d100 88→失敗

くるくると紙を回して見たりしているが何も発見は出来なかったらしい。
「何か変じゃありません?これ。」
結局見つけられなかったらしく恵太は持っている紙を弥生に手渡した。
スープは既に皿の底が見える程に減っている。
弥生は恵太から紙を受け取りまじまじと眺めてみた。

須藤弥生
【目星】→65
d100 87→失敗

弥生もその紙を改めて見てみるが別段おかしな点は感じない。
「そんなことないですって!その…なんていうかわからないですけど、なんかこれきっとありますって!」
恵太がやけに食い下がる。弥生はもう一度注意深く紙を観察した。

須藤弥生
【幸運】→45
d100 39→成功


何気なく紙を裏返した。そこには
〜暖かい 人間の 血のスープ 冷めない 内に 召し上がれ〜

須藤弥生
【アイデア】→65
d100 1→成功(クリティカル)

≪アイデア≫
TRPGの醍醐味、SANチェックに関する重要なステータス。なにか良い考えが浮かぶこともあれば、最悪な事態やイメージを思い描いてしまい自滅するパターンもある。
≪クリティカル≫
ダイスロールの際、1~5の数字を引くと発生する。基本的には良い事が起こる。一部例外もあったりする。



露木恵太
【アイデア】→45
d100 35→成功
【アイデアに成功した探索者は、この赤いスープが人間の血であることが事実のように思えてしまいます
成功者は0/1d4のSANチェック!
飲んだ探索者は1d3/1d6のSANチェック!】

≪SANチェック≫
みんな大好きSANチェック。見る。出会う。考える。様々な場面とタイミングで発生するドッキドキワックワクなイベント。心してかかれ。
≪0/1d4≫
SANの値でd100ロールをして、成功(数値以内)であればSAN減少値は0。失敗(数値以上)であれば1d4(4面ダイスを一つ振る)で出た目の数のSANが減少する。
≪1d3/1d6≫
SANの値でd100ロールをして、成功(数値以内)であれば1d3(6面ダイスを一つ振って出た値÷2)で出た目の数のSANが減少。失敗(数値以上)であれば1d6(6面ダイスを一つ振って出た値)で出た目の数のSANが減少する。



須藤弥生
【SANチェック!】
SAN→45
d100 61→失敗
1d6 6(SAN値6減少)
SAN 45→39
【アイデア】→65
成功で一時的発狂
d100 43→成功(一時的発狂)
症状選択
1d10 6(殺人癖or自殺癖)


≪一時的発狂≫
SANチェックの際、5以上の数値が一気に削れ、なおかつアイデアロールに成功(数値以内)してしまうと発生する。そのときどのような症状に陥るかはこれまたダイスロールで決定する。



露木恵太
【SANチェック!】
SAN→60
d100 11→成功(SAN減少無し)


紙の裏の文字を見て冷や汗が溢れ出した。
心臓が異様に高鳴りクラクラと平衡感覚が狂い出す。
鉄の味はしなかった。これは血なんかじゃない。悪い冗談だ。
弥生は必死にそう思い込もうとしたが文字として眼前に現れたそれは異様にクッキリとしたイメージを脳に焼き付けた。
口の中に胃液の様な酸味が込み上げるが何故か胃の入り口は固く口を結んだままでなぜか吐くことができない。
吐かなければ。吐かなければ。そう焦る気持ちがあふれ出す。
嘔吐もままならない現状に抗うように弥生は喉を掻き毟りだした。


「う…わ…人の…血…っ?!」
その事実に口元を押さえ後ずさる。
あれほど皿に満たされていたのだ、血を抜かれた人間がどのような状態になっているのだろうと恵太は一瞬想像した。
が、目の前で悶え喉元を掻き毟りだした弥生を見て、ハッとした。
そうだ、彼は知らないとはいえ血のスープを飲んでしまったのだ。
精神を乱すのも無理はない、せめて吐かせて安堵させようと、弥生の背中を力いっぱい叩いた。


露木恵太
【こぶし】→50
d100 8→成功
こぶしのダメージ:1d3+ダメージボーナス
1d3 6(ダメージ3)
ダメージボーナス
STR+SIZ=21(+0)
ダメージ:3+0=3
弥生に3のダメージ


≪こぶし≫
叩くこと。攻撃手段にもなる。
≪ダメージボーナス≫
STRとSIZ値の合計によって攻撃のダイスロール値にさらにプラスでダメージが発生する。詳しい値は各るるぶを参照。


須藤弥生
HP12→9

≪HP≫
ゲームでもお馴染み生命力。もちろん0になると死ぬ。CON+SIZ÷2で数値が決まる。



少し強めに叩いたようで、弥生が苦し気に呻いたと思うと赤い液体が吐き出された。
真っ赤な嘔吐物を見てさらに吐き気が込み上げる。
涙を貯めてえづく弥生の背中をしばらく擦る。


ひとしきり吐き、一息付く。
出すものを出したせいか少々気分が晴れたようで、蒼白だった顔色は少しではあるが落着きと赤みを取り戻していた。
「すまん…迷惑かけた。」
弥生が謝罪すると恵太はいやいやと返してくれた。
「僕もちょっと慌てて強くたたきすぎちゃったみたいで…すいません…」
背中を見てみると、くっきりと赤く恵太の手形がついていた。
「あ、そうだ。僕昔応急処置習ったことあるんですよ。ちょっとした事しか出来ませんが診せてもらっていいですか?」


露木恵太
【応急手当】→55
d100 58→失敗

≪応急手当≫
HPを回復させる。回復量は1d3で決まる。



「あ、あれ?えー…っと??ここが、こうなって?」
ローブの裾を破いてとりあえず包帯代わりにしてみるが、何分昔のこと。巻いたローブは巻く端からほどけ、なんの意味も為さなかった。
「無理しなくていいぞ。大丈夫。ありがとな。」
処置にもたつく恵太に弥生は礼を言い、ゆるゆるの包帯は彼の手で外されてしまった。

「でもまぁ…吐いちまったとは言え犯人の言う通りスープは飲んだ。なんかが起こったりするんじゃないか?」
「そっか、毒入りスープ飲んだから、帰れるんだよね!」
弥生の言葉に恵太の表情がパアッと明るくなり、二人は期待を込めて辺りを見渡す。
…が、何も起きない。
不安にかられ恵太はボソリと呟く。
「……毒入りスープ、だよね。須藤さん、体大丈夫?……もしかして、毒入り……じゃなかったのかも、あれ」
「毒物じゃなくとも十分毒だろあんなん…」
思い出し、苦々しい表情をしながら弥生は反論する。が、恵太の言う通り何も変化がない。
部屋にも、己の体調にも。

「むう…仕方ない。もう一度扉調べてみませんか?四方にあるんだし、どれか出口に繋がってるかも!」
「…それもそうだな。」

二人は改めて部屋の四方にある扉に目を向けた。
東の部屋は錆びた鉄扉。
西の部屋は綺麗な木製の扉。
北の部屋は真っ白なドアノブなどがない、板のような押し扉。
南の部屋は小窓付きの一回り大きな鉄扉となっている。

弥生はその扉ひとつひとつに耳を当てて中の様子が少しでも探れないかと聞き耳を立てた。


須藤弥生
【聞き耳】→45
d100 1→成功(クリティカル)

≪聞き耳≫
部屋の中の音を聞き取り様子をさぐったり、敵の足音などを感知したりする能力。


どこも物音は聞こえてこなかった。
…ただ一か所、南側の扉を除いて。
南の扉の向こうからは、何かの荒い呼吸音とズルズルという何か重いものを引きずる音がした。
他の扉からは無音だったが嫌な感じは一切しなかったが、南の扉だけは直感的にだがここはヤバいと思わせる雰囲気が漂っていた。
「一先ず、南側の扉はなんかヤバそうだ。ほかの扉から調べていこう。」
弥生は聞こえたこと、感じたことを恵太に伝え、とりあえず綺麗そうな西側の木製の扉に目を向けた。


西側の扉に鍵などはかかっていないようで、すんなりと開いた。
四方には本がいっぱいに詰められた本棚が置いてあった。
二人はロウソクの明かりを頼りにこの部屋を探索してみることにした。


須藤弥生
【図書館】→70
d100 79→失敗

≪図書館≫
本を読んだり探したりする能力。本や本棚を見つけたらとりあえず図書館!というくらい重要な技能。


露木恵太
【図書館】→75
d100 51→成功


弥生がぼーっと本棚を眺めているなか、恵太は何やら気になる本を見つけたらしくそれを本棚から取り出した。
「……うわ、なんだこれ?!」
恵太が短い悲鳴を上げる。
本は何故かべったりと湿っていて、本を持った恵太の手に黒い液体が付着した。それは微かに甘い匂いを発している。
本の表題には『スープの夢について』と記されており、恵太はその本を開いて弥生にも見えるように差し出した。

真ん中の部屋…ちゃんとしたスープを飲まなきゃ出られない。メモの裏にはスープの正体が記されてある。
上の部屋…調味料や食器がたくさん置いてある。ちょっとだけ予備のスープが鍋にある。
右の部屋…とっても良い子が待っている。いいものを持ってるよ。
左の部屋…本はとっても大事だから持ち出しちゃ駄目。ロウソクは持っていける。
下の部屋…神様が眠っている。毒の資料がある。番人は活きのいいものを食べなきゃいなくならない。
大事な事…死ぬ覚悟をして飲むように。


「ちゃんとしたスープ?」
恵太が首を傾げる。
「あのスープはもしかして未完成品ってことか?」
「そうかもしれませんね。何も起こらなったし、下の部屋の欄…毒の資料って書いてありますね。毒は入ってなかったのかも。」
「なるほどな。毒を探し出して入れて、完成したスープを飲んで初めてクリアってことか。」
そこではたと思い出す。そういえばあの皿のスープはすべて飲んでしまった。
「やべ…スープ飲んじゃったじゃん。」
どうしよう…と顔にありありと書いてある弥生に、恵太が本のとある一文を指さした。
「あ。大丈夫ですよ須藤さん。ここ、予備のスープが鍋にあるって。」
恵太の指先を見てみると、確かに上…つまり北の扉の部屋にスープがあるという一文があった。

一通り本に目を通し終え、本を閉じた。
「…とりあえず、厨房があるみたいだし予備のスープの確認に行ってみないか?あと、何か使えるものがあるかもしれないし。」
「そうですね、行ってみましょう!……本、どうします?」
恵太が聞いてくる。
本の内容はかなり有益そうで、手元においておければ楽そうだが、中身にあった持ち出し禁止を臭わせる一文が気になる。
「持ち出し禁止らしいから置いてけよ。」
「わかりました!」
そう返し、恵太は本を元あった場所に戻し、手についた汚れを服で拭いロウソクを持ったまま弥生の後を追った。


次に二人は北の扉…厨房に足を踏み入れた。
この部屋はとても綺麗な印象を受け、食器棚や調理台、ガスコンロや洗い場など様々なものがあった。部屋には幾つもの豆電球がついており、昼間のように明るい。
ガスコンロの上には蓋をしてある大きな鍋がある。本の内容から察するにあの鍋が予備のスープだろう。


須藤弥生
【目星】→65
d100 98→失敗(ファンブル!)

≪ファンブル≫
ダイスロールの際、95~100の数字を引くと発生する。最悪の状態。現状、もしくは後々悪い作用を引き起こす。



弥生は鍋を詳しく調べようと鍋に手を伸ばした。が、ガスコンロに不安定な状態で置かれていた鍋はぐらりと傾き、大きな音を立てて床に落ちた。そして蓋が外れその中身が床にぶちまけられた。

赤い液体が白い床に広がり、人間の手足がごろりと転がり出た。バラバラの手足は引き裂かれたようにぐしゃぐしゃで、鍋いっぱいに詰められていた。マネキンのように白いが、傷口から覗く筋肉の筋や骨が、その手足は作り物ではないということをはっきりと物語っていた。



【この光景を目の当たりにした者は1/1d6のSANチェック!】

須藤弥生
【SANチェック!】
SAN→39
d100 64→失敗
1d6 6(SAN値6減少)
SAN 39→33
【アイデア】→65
成功で一時的発狂
d100 26→成功(一時的発狂)
症状選択
1d10 8(反響行動)

露木恵太
【SANチェック!】
SAN→60
d100 40→成功
SAN→59


恵太は鍋の落ちる大きな音に驚き音のしたほうに駆け寄った。
広がる凄惨な光景に足が竦むが、その近くで呆然と立ち竦む弥生に駆け寄った。
彼の先ほどの錯乱っぷりを見るにあまりこういったことに耐性がないのだろう。
「大丈夫ですかっ…須藤さん…?」
俯く弥生の顔を覗き込むと、案の定真っ青で目の焦点は小刻みに震え定まっていなかった。
「だ…だいじょうぶですか…すどうさん…?」
弥生が絞り出すように発した言葉は恵太の言葉をただただ反芻しただけのものだった。
一先ずここにいては不味い。そう思った恵太は弥生の肩を抱き寄せ、支えてやるようにしながら部屋を出た。


中央の部屋に戻り、椅子に弥生を座らせる。
そして正面に座り、目を見ながら声をかけてやる。
「安心してください、弥生さん。大丈夫、大丈夫、落ち着いて…」
「あんしんしてください…?やよいさん…だいじょうぶ…?おち、ついて…?」

恵太の言葉を繰り返すだけの弥生に声をかけ続け、落ち着かせること数分。やっと落着きを取り戻したらしい弥生が深く息を吐いた。
「もう大丈夫…。ありがと、恵太。」
ちゃんと会話が成り立つレベルにまで落着きを取り戻したようだがまだ顔色が悪い。あまり無理をさせないほうがいいようだ。
「北の部屋は、俺が見た感じあのスープ以外目ぼしいものはありませんでしたし、また後でにしましょう。」
恵太がそういうと弥生は少々ほっとしたような表情でコクリと頷いた。

残るは東の扉と南の扉。
「どっちに…行きましょうか。」
「南は…やめたほうがいいと思う。最初に東に行こう。」
東の錆びた鉄製の扉に視線を動かす。
そこは図書室の本に偽りがないとすれば『いいもの』を持つ『いいこ』が待つ部屋。


恵太が鉄の扉の前に立つ。南の扉のような嫌な感じはしないが似たような鉄製の威圧感のある扉に多少尻込みする。が、あまりそうこうもしていられない。
恵太はドアノブを回し扉を開けようと試みるが、扉には鍵がかかっているようだ。しかし鍵は簡易なもので、しかも錆びている。少し力を籠めれば押し破れそうだ。


露木恵太
【STR対抗ロール:70】
d100 41→成功

≪対抗≫
文字通り能力値を競うような場面で発生する。


力が強いほうとはとても言いづらい恵太でも、あっさりと扉を押し破れてしまうほど扉の鍵は脆くなっていた。
部屋の中を見る。中は真っ暗で灯りは全くない。中央の部屋の豆電球の光が入り口から数mくらいまでは照らしてくれたが、それでも奥のほうは闇に包まれ何も見えなかった。
「暗いな…そういや、さっきの本棚部屋にロウソクがあったな。それは持ち出してもいいみたいだし借りるか。」
開けた扉をいったん閉じ、西の部屋に向かいロウソクを拝借する。最初に見た時に比べるとだいぶ溶けてしまっていたがまだ余裕はある。

再び東の部屋に戻り、早速持ってきたロウソクで部屋の内部を照らす。
ひた…ひた…
室内から微かに聞こえる足音に二人は体を強張らせた。
暗闇からぬぅっと現れた白い二本の足。思わぬ者の出現に二人の視線がそれに釘付けになる。
ロウソクの明かりの届く範囲までやってきたそれは、白い髪と赤い瞳のアルビノの少年だった。その瞳は非常に虚ろで、やつれているが端正な顔だ。年齢はおよそ十代前半のように見える。少年は二人が身につけている白いローブと同じものを着ていたが、二人の身に着けている物とは決定的な違いが有った。それは血に塗れていたのである。
そしてそれ以上に目を疑ったのは少年のだらりとぶら下がった手には拳銃が握られていたということだ。



後編に続く→
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