最後の祈祷へと向かう二人だったが、そこへ向かうにはアマルジャ族の集落を通る必要があった。
アマルジャ族は好戦的な部族なため見つかれば戦闘は免れない。
そのため旅人やトレジャーハンターは勿論、軍でさえ時には回避するほどの危険区域に部類されている。
そんな場所をこれから通らなければならない。
そうとは知らないユリアはアデルの負担を減らそうと戦う気満々だ。
戦うことを承諾した以上、アデルはユリアの気持ちを無駄にすることはできなかった。
ユリアのボディーガードであり、神羅カンパニーのソルジャーでもある彼はソルジャーの誇りにかけて彼女を守り通す気でいた。
アマルジャ族の集落付近まで来ると、二人は壁づたいに集落の様子を伺う。
その様子はあまりにも警戒が強いものであった。
避けて通ることも出来ぬ中、早くも見張りに気付かれてしまい逃げ場を失う二人。
とてもユリアを守って戦える数では無い。
そう思ったアデルは 敵の目を自分に引き付け、その間にユリアを逃がそうと判断していた。
するとその時、アデルの横からユリアがすかさず飛び出した。
止める間もなくユリアの放った一撃がアマルジャ族の一人に当たった。
不意を突かれた形であったが、入ったその攻撃は浅いものだった。一瞬 唖然とするアデル。
そんなアデルに敵が迫っていた。それに気付いたユリアは『危ない!!』とすかさず大きな声を出した。
ユリアの声に気付いたアデルは瞬時に反応し敵を一蹴する。
体勢を整えたその時、背中に温もりを感じた。
そこにはユリアが背中を合わせて立っていた。
どうやら互いに背を預けて戦おうということらしい。
アデルはユリアを逃がすことが不可能となった以上、自分のそばに置いておいた方がまだ安心であった。
腹をくくったアデルと武器の扱いがおぼつかないユリア。
こうして二人の反撃が始まった。
互いに背中を預け、なんとかアマルジャ族を蹴散らしていく二人。
そうして徐々に劣勢となっていったアマルジャ族は群れを引いていく。
その様子を見て二人は攻撃の手を止めた。
この時…機会をうかがっていたアマルジャ族の一人が物陰から飛び出してきた。
そのことに気付いた時には遅く、アマルジャ族は攻撃を仕掛けようとしていた。
反撃が間に合わないと判断したアデルは、ユリアをかばうため前に出ようとした…次の瞬間!
一本の矢がアマルジャ族の急所へと突き刺さる。
二人は辺りを見渡すが、人影はない…。
何処からともなく飛んできた矢のお陰で助かった二人だったが、一体誰が放ったものなのか?
謎を残したまま二人は集落をあとにした。
Ω to be continued Ω
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