クガネを出て紅玉海へ。
漂うような音楽と水音で癒され、またいつもの放浪癖で海底が気になり泳いでいたら、
深海の暗さで上下が分からなくなってひたすら上昇ボタンを押して抜け出すというドジをしてしまった。
まるで本物の海みたいだ……
海を越え、イサリ村の惨状を打破するべく紅甲羅とひと合戦──となるわけだが、
ここでいつものように暗黒を使ってしまってはまたすぐレベルが上がってしまうし、
かといって召喚も自信があるわけではない……
そんなわけで、次のレベリングジョブをどうするか考えていた。
◆暑中稽古申し上げます◆いつものバハムート攻略の時間も終わり、この日から盆休みがスタートしたので、夜更かしがてらまだ進めていないジョブクエを確認してレベリング候補を考えていた。
侍の取得クエを受注したままだったので、せっかく紅蓮入ったし使う手はないと思い早速取得。
スキルを一通り確認し、閃を揃えては居合を放って戦っていたものの、
コスタ・デル・ソルのジョブクエでどう頑張っても勝てない。
もしやこれは回しを間違えているのでは……?
と悩んでいたところをマスターに見つかり、侍の戦い方について教えを乞うことにした。
マスター「侍は……で、バフとDotを切らさないよう……」
私「そういうことだったんだ……」
マ「なのでコンボは……で、……となります。まずはここまで自然に回せるようにやってみよう」
私「……いけました!」
マ「で、この後に……すればループになる。これをバフとDotを切らさずに
ずっと繋げること」
私「(やばい、そこまで覚えるキャパがない……!)」
とにかく慣れるしかないとFCハウスの木人を叩くも、なかなか上手くいかない。
見兼ねたマスターがハウスに来てからは、
私「(あ、ミスった!)」
マ「違う」
私「(えっとここはこう……じゃない!)」
マ「違う違う。こうです(隣の木人を叩く)」
とバトルものかアクション映画の修行シーンのようなやり取りが続き、その甲斐あってようやく覚束ないながらも回しが完成。
無念無想、心を無にして的に集中した結果自然と指が動いたので、
「うわすごい……本当に剣術してるみたいだ……」と感心する元剣道部であった。
満足気に帰るマスターにお礼をする頃、ミスト・ヴィレッジには朝日が昇っていた。
ふと伸びをし画面から目を逸らすと
現実世界も朝日が昇っていた。連休初日からかなり飛ばしてしまったなぁ……。
コスタのジョブクエもなんとかNormalでクリアし、
「罪を憎んで人を憎まず」を貫くジョブクエを堪能しいよいよ紅蓮実戦投入。
DPSは侍で決まりとして、タンクも決めておかねばと考えていた。
私「……となるとレベル50くらいで放置していたナイトを上げて使うか」
マスター「ガンブレはどう?レベル60スタートだよ」
私「ガンブレですか……」
ガンブレは漆黒からの新ジョブなので「漆黒入ってから使った方がいいのかな」と勝手に思っていたが、
レベルの条件さえクリアできてれば取得はできるんだからそこまでこだわる必要もないか……
マスター「あとナイトは高レベルになると魔法が主体になるから
詠唱が……」
私「ガンブレやります(即決)」召喚を経験しても詠唱と聞くだけで逃げ出したくなる詠唱イヤイヤ期の私は、
速攻グリダニアに飛びガンブレを取得。
スキル一覧を見た第一印象は「DPSに防御バフがついてる!最強!」と思ったものの、
攻撃と防御のバランスを考えて立ち回ることに慣れるまでだいぶ慌ただかった。
初見でスサノオに挑んだときはソイルコンボ中に強攻撃が飛んできて悲鳴を上げ、
鍔迫り合いフェーズに入った時は「うわぁガンブレ折れる!折れるって!」とまた悲鳴を上げながら連打で耐えていた。
とはいえ慣れてしまえばコンボとバフをタイミングよく使えて爽快に戦うことのできる楽しいジョブ。
STの立ち回りもかっこよく決められるよう頑張るぞ。
てんごく◆諂曲と地獄◆ヨツユを退けヤンサに入りナマイ村へ。
帝国の圧政に疲弊する人々に愕然とし、なんとか帝国から救おうとするが……
ナマイ村は現状を打破できなくても、出来ないなりに耐えて頑張っているのに、
それを否定されて「もっと頑張れ」と言われたらそりゃぁ怒るよな……
蒼天は竜と人、対立するものそれぞれに守りたいものがハッキリしていて、
双方の視点で物事を見て解決の糸口を見つけてきたが、
紅蓮は一方的な支配を解決していく話なので今までのアプローチ通りにはいかない。
それでも、何もしがらみのない冒険者が介入して状況を変えるしかないのだ。
……え?ゼノスが来てる?それは困っ……
え!?今から暗殺しに行くの!?!?無理だってユウギリさん!この前シバかれてからそんなに日が経ってないんだよ!!
侍もようやくスキル回し安定するようになったばかりだし絶対無理だっt……
ゼノス・イェー・ガルヴァスッ!!!!!!!(クソデカ殺意)人間、強い感情を抱いている相手のことをフルネームで呼んでしまうとどこかで聞いたことがあるが、
顔を見た途端一気に殺意が湧いた私もまさしくこんな感じだった。
帝国を本気で恨んでいた新生、友の弔い戦をした蒼天、
どちらも敵意はあったが、相手が抱く理想への理解もあったし、そこに光の戦士としての覚悟をぶつけて越えてきた自負がある。
しかしこのゼノス・イェー・ガルヴァスに対しては、
戦いに対する考え方が真逆であるが故に、ヒカセンとしてではなく、
はじめて一個人として殺したいほどの感情を抱いてしまっているのだ。
あの時の立ち回りは頭に血が上っているとは思えないほど当時としてはよく動けていて、
自分はほとんど被弾していない中ゼノスのHPは半分以下まで削れていたので、
「これはもしや……いける……!」と思っていたが……
あぁ、またダメだったよ……
("絶対に嫌だ"という威嚇)綺麗な顔晒したって1ミクロンも許さねぇぞ。アリゼーと村のみんなに助けてもらって、ヒカセンとして本当に情けない……
この借りは絶対に返してみせる。そのためにも剣の腕をもっと上げなければ。
ユウギリ=サンのアンブッシュにより一層帝国に警戒しなければならなくなった我々はドマの殿様を探しにアジムステップへ。
雄大な大地に思わずため息が出てしまったが、
景色だけでなく今までと違う民族・価値観との出会いもここで待ち受けていた。
後編に続く