恭啓
こうじさん、あなたとの出会いはんー……じゃあウルダハのロイヤルプロムナードでしたね。
当時の僕は駆け出しの裁縫師で、ギルドで売っているモコ草を『モッコリ草』と読み間違えて卑猥なお店だなぁと勘違いしていました。
そうじさんはそんな僕を見て『おいちゃんのもっこりも縫ってくれるかい?』と股間の破れたを穿いたまま腰を振っていました。
そういうわけでこのFCにほいほい誘われた僕はとうじさんに枕営業し続けた甲斐あってずいぶん可愛がってくれましたね。
ふとFCハウスの庭を訪れるといつもゴージさんは巨大なに向けてうっほうっほと斧を振り上げていたのを覚えてます。取れないのに。
あなたはいつもみんなに囲まれて檻の中で楽しそうにドラミングを繰り返して、おかげで笑いの絶えない明るく楽しいFCになっていたように思います。
蛮神戦に行けばせいじさんの荒れ狂う様なモンクの妙技が冴え渡り、高いDPSを叩き出して攻略を推し進める勇猛果敢な姿に僕はチョコボマスクの下で瞼を濡らしたのを覚えています。そのあとの空瓶はちゃんと処分しました。
ある時、僕がクイックサンドの前でに肉を盗んだと濡れ衣をかけられたとき、周囲の人間が知り込む中颯爽とギュインギュイン鳴らしながら助けに来てくれたのは本当に可笑しかったです。ちょうど真昼でおうじさんのアフロは太陽の光を浴びて輝いていました。盗んだ肉はその後焼肉にして美味しく頂きました。
ようじさんは大変な気遣い屋で、FCメンバーが落ち込んでいるとき、悲しんでいるときは慰めてくれ、喜んでいるときは共に喜び、一発当てた時は藁人形に釘を打ち込んでいましたね。メンバーみんなの気持ちを見つめる姿勢はとても尊敬しています。
僕が裁縫師として頂点を極めたころ、しょうじさんは仲間たちと共に困難なレイド攻略に勤しみ、何度も敗北して抜け毛が増えて、一本、また一本と歩いた後に真っ白な縮れた毛髪が落ちていて、あの時はほんとうにいつかになるんじゃないかとハラハラしていました。禿げという安易な個性に逃げなかった姿勢を高く評価したいです。
ほうじさんはリアクションもとても良く、メンバーの怒涛のいじりに対して甲斐甲斐しくリアクションを取って場を温めていましたね。学園祭なら大うけだったと思います。
また、可愛いものが好きな意外な一面もあり、ララフェルを見るとまるで人が変わったかのようになってしまいます。ごっつい見た目をしたルガディンが硬い面の皮の上にのった頬を紅色に染め上げ、釣りあがった強靭な意志を感じさせる瞳は涙腺が緩んで凛々しい眉は限界までだらしなく垂れ下がり、豪快な口を大きく開けて滝の如き大量のよだれを垂らし、屈強な両腕は今にもララフェルを捕食せんと戦慄いて、体温は十度くらい上昇して周囲は汗が水蒸気かして煙くなっている、そんな姿を見て僕は心の底から『ララフェルにはならないでおこう』と自分自身の姿に強い自信を持つことができました。
PvPにかける意気込みも吉田Pから宣伝費もらってるんじゃないかというくらい強く、いつも遅くまで他団体のPCをなぎ倒し、勝利を勝ち取る雄たけびをチャットで夜遅くによく聞きました。狭まるXHBの配置にうんうんと悩み、妥協を許さない姿勢に感化され、僕も数日だけPvPの世界に足を踏み入れてすぐ辞めました。あの時はめいじさんの闘志が乗り移ったのかな。
結局ザ・フィーストのランキング首位を取って燦然と輝くとを身に着けたあなたを見ることはできなかったけど、いつか裏から手を回してなんとかしてくれる男だと僕は信じています。
さんじさんが海外に行ってしまうと聞いて、僕はとてもショックでした。きっと次のパッチでも固定メンバーを率いて天道編を猛虎の勢いで攻略していくのだと思っていたのに、ある日いきなり固定からハブにされてもしかしてすのぐさんあたりに手を出して不倫問題に発展したのかとはらはらしました。なんなら飛ばし記事をアップロードする直前でした。
すぐに帰ってくるとのことで、ほっとしましたが、向こうに行ってもネット回線のない山奥でも光の戦士としての心だけは忘れず、毎日の毛づくろいも欠かさないでください。
FCのみんなも、僕も、あなたの帰りを心待ちにしています。帰って来たらまた遊びましょうね。
いってらっしゃい、きょうじさん
再拝