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FF14 勝手に外伝 亡国の冒険者達 第五部 1

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前書きにかえて

先日奥様達と話をしていたら、凪節の恒例の小説を書かないの?
と聞かれたので、書いてみました。
『外伝の番外編2』にするか『第五部』にするか悩んだんですけど、なんか五部の方が良いかなと

で、例によって公式設定等から色々とパクってますけど、それ以外の所は完全に僕の創作です。
まぁ、こんな話もあって良いんじゃない? みたいな感じかなw

では、お暇な方は気楽に読んでみてください。

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 プロローグ ギムリト地方

 シ・ルン・ティアとアリアの二人は、大型のチョコボ、グランチョコボに二人乗りで、西州アルデナード小大陸と北州イルサバード大陸とを結ぶ陸路「ギムリト地方」の戦場跡を北上している。
 ここはエオルゼア同盟軍とガレマール帝国軍が何度が交戦した戦場で、所々に遺棄された帝国の魔導兵器の残骸が燻っている。
 ここまでの間に、帝国領を離れてアラミゴに帰還する数組の元アラミゴ人召集兵とすれ違った。
彼らは帝国属州に配備されていた兵達で、一度ガレマルドに帰還して、武器や制服の返還、退役手続きを済ませてわずかな支援金を受け取ったのみで、徒歩で故郷を目指す事になる。
 現在帝都ガレマルドを一応統治している臨時政府『ガレアン・コミュニティ』は、崩壊した国と廃墟と化した帝都の復興、自国民への支援が精一杯で、異民族の旧属州民帰還兵達に気を遣う余裕が全く無いのだった。
 だから、ギムリト戦場跡には、こういった帰還兵達の為にアラミゴ共和国軍が用意した臨時キャンプが数ヶ所あり、水や食料、医薬品の用意がしてあった。
 この第三キャンプにも共和国軍の兵士が数名詰めていてシ・ルンを認めると、礼儀正しく敬礼をした。
解放軍時代の無骨な制服と違い、エオルゼア三国と同じ意匠の制服は、アラミゴ共和国を象徴する紫色だ。
 シ・ルン・ティアは弟子のグ・エンベルトから、制服がこの色になった経緯を聞いていた
「共和国政府と言っても金が無いですからね『クリスタルブレイブ』から不滅隊が押収した装備を払い下げてもらって再利用したんです、青から紫なら染め直すのは楽ですから」
と笑いながら言っていた。
 シ・ルンがそんな事を思っているとテントの中から白銀の髪をしたミコッテ族の男性が出てきて、シ・ルンに声をかけた。
 彼は共和国軍の制服では無く、シ・ルンのとはまた違ったデザインの赤魔道士の装束を着ている
「(あれは前にグ・エンベルト達が着ていた物と同じか)」
 「シ・ルン・ティア師匠、アリアさんお久しぶりです」
 「フ・スール・ティアか、アラミゴで活躍している様だな、今は共和国軍にいるのか?」
「いえ、まだ傭兵稼業は続けています、今回は戦場跡と街道の警備を任せられてまして、師匠はガレマルドに行かれるのですか?」
とフ・スールは微笑んだ。
 戦場跡を抜けて、街道を北上すればガレマール帝国の首都ガレマルドまでは一本道だ、だがシ・ルン達の目的地は別の場所だった、今街道はガレマルドに帰還しようとする元帝国兵捕虜と、反対にアラミゴに帰還しようとする元アラミゴ召集兵達の往来でそれなりに賑わっている。
「俺たちは途中で東に向かって『北東ギラバニア地帯』へ向かう予定なんだ」
「北東ギラバニア地帯、帝国では南ガレマールと言われている所ですね、そちらへの街道は魔物や暴走した魔導兵器やらで危険なので、一般人は通行禁止なのですが師匠なら問題無いですね、お気をつけて旅をしてください、念の為に次のキャンプに申し送りをしておきますので」
「ありがとう助かる、そう言えば君の姉上の姿が見かけないがどうしたんだ?」
 実は赤魔道士の弟子としては、このフ・スールより姉のフ・デモラ・ザンの方が見込みがあったのだ
なのでシ・ルンは姉の行方を気にかけていた。
「姉は先の戦いで戦友となった方々とアジムステップに行ってます、向こうの生活が気に入った様で当分帰らないと手紙に書いてありました」
「そうか、アジムステップとはまた遠くに……俺もまだ東方は行った事が無いからなぁ一度行ってみたいものだ、ではまた何処かで会う事もあるだろう、元気でな修行は怠るなよ」
とシ・ルンは元弟子に声をかけて、臨時キャンプを後にした。

 それから数時間ほどして、戦場跡の最後のキャンプに夕方到着した。
今夜はここで一晩過ごしてから明日の朝経つ予定だ、流石にここは元は帝国軍の前線基地だったので今までの仮設キャンプとは比べ物にならない規模で、共和国軍の兵士が多数駐在していて街道方面には厳重なゲートがあり、通行はチェックポイントを通らないといけないようだ。
 驚いた事にシ・ルンが宿泊の為に幕舎を借りようとすると、警備の共和国軍兵士から案内されたのは
士官用の幕舎だった、更に兵士は
「後ほど夕食と明日の朝は朝食の用意をさせていただきます、隣のシャワーもご自由にお使いください」
と最敬礼で対応してくれた
「おいおい、俺たちはただの旅人だ、こんな待遇は不必要だ」
とシ・ルンが言うと兵士は
「とんでもございません、赤魔道士の方々はアラミゴの誇りです、将官用の幕舎をご用意できないのが申し訳ない位です」
と、頭を下げて出ていった。
「ずいぶん歓迎されているんですね」
とアリアも驚いている。
「まぁな先の戦いではグ・エンベルトの率いる赤魔道士の部隊が大活躍したからな、そのおこぼれって事だな」
とシ・ルンは笑っている。
 シ・ルンは自分と『紅の疾風』が帝国軍のアラミゴ侵攻のきっかけを作ってしまった事を悔いて
二度と表に出ない事を誓っている、だが実は先の戦いでは密かに解放軍の一兵士の姿で後方よりグ・エンベルト達を支援していたのだった。

 前線基地にしては豪華なベッドで朝を迎えたシ・ルンとアリアは用意された将校用の豪華な朝食を
半ば驚きながら食べて食後のお茶を飲んでいた。
 そこに昨夜の兵士が 
「失礼いたします、昨夜は良くお休みになられましたでしょうか?」
と幕舎に入ってきた
「誠に申し訳無いのですが、実は正門前で揉め事がありまして、相手はなかなかの手だれでして私どもでは少し……あのお力を貸していただけないでしょうか?」
「構わないぞ、朝食後の良い運動になるからな」
とシ・ルンは二つ返事で引き受けると、兵士に案内されて、街道側の正門に向かう
どうやら、二人の男が共和国軍の守備兵15人程に囲まれている様で、守備兵側には数人の負傷者が出ている。
「アリア、怪我人の手当てを」
とシ・ルンは指示をして、自分は細剣を抜くと、兵士達の輪の中に『コル・ア・コル』で飛び込み、暴漢らしい男に二人に威力を調整した『ムーリネ』を放った。
 普通の相手ならこれで戦意を喪失するのだが、二人は見事な体捌きで避けて逆に攻撃の構えを見せた、だがそのうちの一人がシ・ルンを見て構えを解いた
「シ・ルンさん!」
「なんだジャックか」
シ・ルンも剣を収めた、もう一人の男もその様子を見て双剣を収めた、東方出身者らしいがジャックと同じ双剣を使うと言う事はこいつも『双剣士ギルド』のメンバー人なのだろう。
 シ・ルンは兵士達に向かって、
「すまないがこいつらは俺の知り合いだ、リムサ・ロミンサの治安を預かる双剣士ギルドの者で身元は保証する、何をしたのか知らんが、俺に免じて武器を収めてくれないか?」
と声をかける。
 すると、警備兵の指揮官らしい士官がシ・ルンに向かって敬礼をしてから名乗ると
「赤魔道士殿、この二人は無許可で門を抜けようとしたので取り押さえようとしたら抵抗したのです」
と説明してくれた。
シ・ルンは呆れて
「なんだお前ら、通行許可証を持たずにここまで来たのか?」
とジャックに問いただすと、もう一人の男が答えた
「いえ、許可書は持っていたのです、ただ先日立ち寄ったアラギリの娼館で……その身包みを剥がれたのでその時に許可書も紛失してしまって……」
「いやその、アラックと言う酒が……美味かったのですが、強すぎてつい意識が無くなって……」
となんとも情け無い話であった。
周囲の兵達も、話を聞いて少し呆れた顔で二人を見ている。
「それで、お前ら双剣士のスキル『隠形術』でこの門を抜けようとして失敗したわけか?」
「はい、俺たちなら姿を消して門を通る事など簡単だと思ったんですが、まさか帝国製の魔道障壁が有るとは思わなかった」
「お前らな……」
 ここは先日までガレマール帝国の前線基地だった所で共和国軍はほぼ無傷で占拠している、だから保安設備も当然の様にそのまま使用している……なんて事はジャックなら分かりそうな事だとシ・ルンは思ったが
「で、お前らはここを抜けて何処に行くんだ、ガレマルドか?」
と尋ねると、もう一人の男が答えた
「拙者ドマの『オボロ』と申す『北東ギラバニア地帯』の元帝国軍港付属工廠まで行く所です、グ・エンベルト殿より大至急来てくれとの連絡を受けて向かっている所で、拙者は地理に不案内なのでジャック殿にガイドを依頼したのです……」
「(なるほどねそれで懐が豊かになったジャックが景気付けに娼館に寄って見ぐるみを剥がれたと言う事か)」
シ・ルンは指揮官に向かって
「俺たちも行き先は同じなんだ、俺もグ・エンベルトから連絡をもらってな、何か急ぎの要件だそうで
どうだろう、俺が責任を持つからここは通してくれないか?」
 指揮官は一瞬考えたが
「赤魔道士殿がそう言われるなら、今回の事は訓練と言う事にして目を瞑りましょう、幸い部下達も軽い打撲だけの様ですしね、それにしてもリムサ・ロミンサの双剣術見事な物でしたな、私も剣を使いますがあの早さはでは受けるのが困難でした」
それを聞いてジャックとオボロは
「すまなかった、仕事が片付いたらみんなに今度酒を奢らせてくれ」
と指揮官に頭を下げた
 兵達の誰かが
「そりゃ良いやアラギリで潰れるまでアラックをご馳走になるとしよう」
と言い、笑い声に包まれた。
 
 シ・ルンは指揮官に礼を言うと、グランチョコボに水と食料を積み、アリアを騎乗させて
ジャックとオボロを伴い街道を北に向かって進み出した。そして街道の分かれ道に来ると
「おい、お前ら、ここから先は魔物やら暴走した魔導機械が跋扈しているそうだ、便宜を図った分働いてくれよ」
と笑いながら二人に声をかけた。
「へいへい、シ・ルンの旦那」
とジャックが戯けて返事をする。
 今は無人の街道を進むとやがて周囲の景色が荒野から、氷原、雪原に姿を変えた
第七霊災の気候変動の影響だ、魔物達もクルザスから流れた来た様な、寒冷地に生息する魔物になっている。
「寒い所ですね、まるでクルザス西部高地の様だ」
とジャック
「そうだな、ただ邪竜の眷属が居ないだけマシだろう、この辺は昔は一面小麦やコーンの畑だったんだがな」
「へぇ、詳しいんですね」
「ああ、俺は元々北東ギラバニアの生まれだからな、俺たちシ族はこの地域の北側半分を縄張りにしていたんだ、で南側はグ族とワ族の縄張りだった、この辺りはまだワ族の土地だな」
気候変動でクルザス西部高地、クルザス中央高地、クルザス東部低地、ゼルファトル南側山麓、そしてこの北東ギラバニアは雪と氷に閉ざされてしまっている。
 シ・ルンの一族がガレマール帝国によって追い出された頃は西の丘陵地帯には果樹園が、中央部の平地には畑、そして海沿いに小さな漁港町がある静かだが豊かな土地だった。

「おいお客さんだぞ」
「了解」
 かっての畑はガレマール式の農業プラントになっていた、だがそれも第七霊災以後は放棄されて、プラント管理用の魔導機械が残るだけになっている、その魔導機械が数体こちらに向かって来る
「こいつらいまだに動くのか」
どうやらプラント警護用の機体の様で、当然武装をしている。
「魔導コロッサスが二体、魔導デスクローが三体か、お前らコロッサスは任せた、アリア行くぞ」
シ・ルンはアリアを伴って三体の魔導デスクローと相対する、アラミゴ陥落の時は数十体の魔導兵器に囲まれて、率いていた部隊が全滅させられたが、それ以降赤魔道士の技を磨き魔力を高めた結果、今のシ・ルンには三体のデスクロー等は敵では無い、二体はシ・ルンが一体はアリアが軽々と倒した。

 一方のオボロとジャックである
オボロはドマで魔導兵器と戦った経験があるが、ジャックは初めてだった
「なんだこりゃ、硬くて攻撃が通らないぞ、痛てて足技もダメか」
そんなジャックにオボロが声をかける、
「ジャック殿、関節を狙うんだ、そこなら剣が通る」
「なるほど、こうか……あ、そう言えばサンクレッドが前に魔導兵器との戦い方を何か偉そうに言ってたな」
とそこで旧友で同じ双剣術の使い手であるサンクレッドの事を思い出した。
 装甲の弱い関節部分を破壊すれば、魔導兵器は動きが止まってしまう、そうなれば固い木人と同じだ、幾ら固い装甲でも数回正確に同じ場所を攻撃すれば破壊可能だった。
 そんな感じでオボロもジャックも一体ずつの魔導コロッサスを撃破した。
「オボロって言ったな、どうも技が双剣術とは違う様だが?剣術に加えて魔法攻撃も使えるのか?」
「拙者実はドマの忍びです、魔法攻撃では無く忍術と言う技です」
シ・ルンはグ・エンベルトから聞いてドマや東方の忍びと言う存在を知っていた。
だが実際に見るのは初めてだった。
「興味深いな、今度教えてくれ」
こういう新しい武術や魔法を積極的に習おうとする所は弟子であるエンベルトと同じだった。

 こうして魔導兵器や魔物を狩りながら、シ・ルン達は北東ギラバニア北部に辿りついた。
東の『翠浪海』沿いにあった漁港町は帝国の軍港と隣接する工廠になっていて、以前の面影はまったくなかった
「あそこには小さな漁港町があってな、フィンガーシュリンプって美味いエビが取れたんだ、茹でたエビを辛いソースで和えた料理が最高に美味かったんだが……すまんみんな少しだけ寄り道をして良いか?」
「ああ、俺たちは構わないぜ」

 シ・ルンは海とは反対の丘陵地帯に向かった、雪に覆われた平地はやはりガレマール式の農業プラントの跡だ、流石にこの辺りには魔導兵器などは存在しない様だ
「このあたりは昔はポポトの畑があったんだが……」
そして、そのまま丘陵地隊へ入って丘を登っていく、氷漬けになった人より少し背の低い木が群生していて、中には木ノ実が付いたままの木もある
「ここはブルーベリーって果物の果樹園だ、さて……」
 シ・ルンが果樹園と言った辺りの丘の中腹に少し開けた場所がある
「まだそのまま残っていたんだな」
とシ・ルンは石が積み上げられている場所に跪いて、黙祷した
「親父、アラミゴは解放されたよ、この辺もアラミゴの物に戻った、アラミゴの酒だ飲んでくれ」
バックから出したアラックのボトルを開けると、石に掛けて自分も一口飲んだ。
「みんな、すまなかったなこれは俺の親父の墓なんだ、俺がガキの頃に帝国の侵攻部隊と戦って死んだんだ」
と、ジャックにアラックのボトルを差し出した、ジャックもオボロもアリアも一口飲むと並んで
墓石に向かって黙祷をした。
「この丘の下辺りが俺たちの村だったんだ、今は跡形も無いけどな、さぁ行くか、エンベルトが待っている」 
Commentaires (3)

G'giulia Celah

Titan [Mana]

あれ?まだ一週間経って無いですけど、もう書いたんですか?
続きたのしみにしてます

G'bianca Celah

Titan [Mana]

あ、本当だいつのまに
質問なんですけど、フなんとかさんと言うキャラはどこから来た人ですか?
NPCに居ないですよね?

G'emberto Nunh

Titan [Mana]

>Giulia 書いたよ、多分1日一話UPする予定

>Bianca フ・スール・ティア君とフ・デモラ・ザンさんね
この二人は、四部の八章から登場してます、漆黒あたりのベンチマークに出てきた
赤魔道士に勝手に名前を付けたキャラw
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