~登場人物紹介~
りつ子 ... Riddelly Moonrakers (リドリー ムーンレイカーズ) 本編主人公の"光の戦士" 一人称は"ワタシ" 光るモノが好き
なかちゃん ... リアル世界にいる、いわゆる"中の人" 一人称は"私"
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「ついに、ワタシの時代が来たのねっ!」
『・・・突然どうしたのよ、どっかで頭でも打ったの?』
さっきから、りつ子はずっとこの調子だった。
謎の声に導かれてこの世界へと呼び込まれて来たという彼女は、目覚めた時にはその辺の叢に放り出されていたそうだ。
近くに居合わせた男から聞いた話では、どうやらここは、光に満ちあふれ、夜の闇を失った世界だという。
「だ~ か~ ら~っ! こ~んなに真っ白が似合う世界なんだよ~ ワタシの為にある様なものじゃない!」
『・・・ゴメン。やっぱり意味がわからないわ・・.』
そういえば、この子って、やたらと光るものが好きなんだっけ。
ここに来る前に、タタル嬢に渡された“漆黒”の装備も、何故か白く染め直してから着てきた気がするのは気のせい・・・じゃ無いわよね。
(偶然って怖い((゚Д゚ll)))
『でも、ほら、この世界の人達は、夜がなくなって迷惑してるんだから、あんまり人前ではしゃぎ回っちゃダメよ!』
「は~い♪」
紅蓮までのやり直し部分を超え、たどり着いた初めての世界。そのスタートは・・・不安しか無かった・・・
そういえば、先日のアプデで新しいエモートが追加されたという。
どうやら、どこぞのカメラメーカーさん?とのコラボ的な奴らしいのだが、私はまだ試せていない。
せっせと寄り道せずに、メインのクエストを進めると、ギャザクラのレベリングだけで精一杯だったからだ。
得にクエスト受けたり、購入でも無く、しれっと追加されていたそのエモートに、単に気が回らなかっただけでもある。
ふと気が付いた時には、Xのポストでみんなが楽しそうに遊ぶ姿が溢れていた。
「ねぇ、なかちゃん? この変な装置って何?」
『それはね、“チェキ”っていうカメラよ。』
「かめら?」
『そうね、アンタの世界には無いものだったわね。こっちの世界に存在する、写実画をすぐに作ってくれる機械の事よ。』
「ふ~ん、“あらぐ”のヘンテコ機械の仲間みたいなもの?」
『・・・いい加減に、取り合えずアラグのせいにするの辞めた方がいいわよ。』
「だって便利なんだもん。それより、これどうしたら使えるの?」
『教えても良いけど、少しは自分でも考えてみたら?』
「こうかな~? う~ん・・・ 」
パシャ!
「っ?!」
ジーッ…
「何か出たっ! あ、な~んだ、わかっちゃった♪」
りつ子は、かなり気に入った様子で、数枚の写真を撮影して、キャッキャと独り喜んでいた。
『そうよ、流石にすぐにわかっちゃったか~。でも、綺麗に撮れてるでしょ?』
「これをこうして・・・こうやって・・・こんな感じで・・・」
『んんっ? !』
「できた~! そっちの世界の占い師さんは、こんな形の使ってるんだね♪」
『・・・待って・・・それ、絶対違うから🌀』
その時、私はふと、最近流行っているもう一つの噂を思い出した。
食事用のナイフやフォークの見た目をした素敵な武器が、ヒカセン達の心を捕らえているらしい・・・と。
そうかと思えば、どこかのお姉さんも、お玉と鍋の蓋っぽいのを振り回していたらしい・・・(私はまだ、目撃はしていないが。)
もしかして・・・アンタのそれも・・・
いや、そんな訳ないか(笑)