*PL用備忘録&RP(ロールプレイ)設定的な何かです。基本的にメインクエスト3.0以下の重要なネタバレを含みますので、そこまで進んでいない方は見ない事をお勧め致します。また、メインクエ以外を含む全方向にもネタバレがある可能性がありますので、嫌な方は閲覧注意です。
*「NPC(主にオルシュファン)や世界が私の知ってるFF14と違うんだけど?」という違和感等については、1人1ハイデリンの精神で「貴方と私のハイデリンは良く似た別の世界です」という事でご理解頂ければと思います。
緋色のチュニックの上から胸元につけたブローチにそっと触れ、目を閉じて「ごめんなさい」と呟く。
彼が復讐を望まない事は解っている。多分、こんな私の姿を見たら悲しむのだろう。
けれど、この滾る様な憎悪も、私の一部。
彼への想いが変化し、凝り固まってしまったもの。
これを吐き出すのを止めてしまったら、行き場の無い想いは自らの身を燃やし、滅するだろう。
それもまた彼を悲しませるし……それに私は、例え彼にでも、彼への想いの全てを止められたくはない。
――そもそも、私は本当はこれが復讐ですらなく、ただの八つ当たりであろう事も理解している。
狙われたのは、彼ではなく私だ。
一番大事な人だったはずなのに。
初めて自分で、心から護りたいと思えた、唯一の人なのに。
それなのに、あの時、私は周囲に注意を払わなかった。
それなのに、あの時、私は動けなかった。
私は自分を許せない。一番殺したいと、消し去りたいと願うのは、自分自身。
後悔してもしきれない。全ては、私のせいだから。
……けれど、今の私の命は私のものでは無い。
彼から貰ったもの。私ではなく、彼の命。だから、私が勝手に粗末にする事は許されない。
この命は、彼の代わりに民の為に、力無き者の為に戦う、「英雄」の私として使うもの。
それならきっと、死んでも許してくれるから。
ゆっくりと息を吐き、呼吸を整えると胸元から手を離す。
また誰かの世界で顕現した彼ら――ナイツ・オブ・ラウンドが待ち受ける広場へと足を踏み出し、激情に身を委ねる。
……怒りで髪が逆立つ気がする。けれど、とても嬉しい。
今、彼らは倒さねばならぬ者だから。
私の心のまま従い、何の遠慮も無く燃やすことが出来るから。
彼らにも大儀があろうが、正義があろうが、それが何だと言うのだろう。
そんな事は私には関係が無い。
例え彼らの本意ではなかったにしても、愛する彼の命を奪った事実は変わらない。
だから、彼らにはその罪を贖わせる。私にとって重要なのは、それだけだ。
心には業火が渦巻き、感情で人が殺せるのであれば既に目の前の者の命は無いだろうと思えるのに、頭の中は妙に冷静だ。
今まで何度も滅してきた。この者達の手の内は分かっている。
あれから鍛錬を積み、私とて彼を失った時と同じでは無い。
例え彼らに支配され、全力が出せないこの場所であろうとも、さして苦戦はしないだろう。
杖を抜き、万が一でも遅れを取ることの無い様に、この為に誂えた戦装束の具合を確認する。
今一度手袋を軽く引いて指先を合わせ、つま先をとんとんと打ちつけ、靴に踵を合わせる。
……大丈夫。これならここでの全力では戦える。
落ちてきた髪を後ろへと振り払い、目の前の者達を睨みつけながら杖を構える。
「……何度でも、殺してあげる。
私から彼を奪っておきながらまた目の前に現れるなんて、例え幻影でも許さない。
現れる度に殺してやる。燃やし尽くして、最後には塵の一片も残さず滅してやる。
……さぁ、始めましょう?お前達に裁きを下してやるわ……!」
私の世界で、他者の世界で、無限に広がる平行世界の幾つかで。
噂を聞く度に駆けつけ、倒し、それでも何度も現れる彼らを滅ぼしつくすまで、幾度でも。
――私は、この者達を討ち続ける。