夢から現実へ、そして再び夢へ。
UCC主催者の備忘録最終回です。
Part1は
コチラPart2は
コチラ----------------
「ものてさんの進行構成表を正しく計算し直すと、
配信終了は午前2時になります」
もの凄く真剣な声色でリドラドさんが切り出します。
本番2日前にこんな話になるとは夢にも思っていませんでした。
少し時計の針を戻してみましょう。
~本番2週間前~
クリコン公式大会も終わり、いつもの日々が戻ってきました。
LBTVチームからお借りした配信用の画像や動画を参考にしながら、UCCの飾り付けを行う作業です。
これが意外と大変。
こういう素材も素人作業が故に作成に時間が掛かってしまいます。
良くないですね。
そして、最も良くないのは
それらひとつ一つを完成させると大きな達成感を味わってしまいます。
まだまだ準備の全貌に靄がかかっているのにも関わらず、ひと仕事終えた気分になるのです。
次に作るモノはもっと良いクオリティで作ろう!
見ている人がビックリするようなモノを作ろう!と作業に没頭していきます。
更に、元々配信をやっている人間なので、多少の画像/動画編集や配信ソフトの操作には覚えがあり、
ある程度は
自分で出来らぁ!と、頭の片隅にある始末。
私がやっていることは、まだ完成してもいない骨組みだけの家に、
あれば便利な電化製品や、あったらカッコいい家具を配置しているようなものでした。
~本番1週間前~
いよいよ選手たちがDiscordサーバーに入ります。
総勢200人近くの選手を眺めながら、ふと大会本番の動きを想像します。
2日間で
32チームの総当たりとトーナメントを実施
予選は1リーグ6試合×8リーグの
48試合配信する試合は
合計32試合48回のPT募集が必要で
試合だけにしてもシーン切り替えは
少なくとも144回必要。
配信する試合とその裏で実施する試合、
さらには2つの配信サイトで同時進行するとして
PT募集を行う人手が
最低8人は必要
各試合の結果を集計してリアルタイムに発表
更には配信コメントをチェックする人も必要
スタッフの数は現時点でゼロ人・・・
んんんん?ようやくこの大会の規模の大きさを理解しました。
眩暈がしたのを覚えています。
ココからほぼ毎日、仕事が終わったら夜中の3時までUCCの準備に当てる日々が始まります。
素材ばっかり作ってる場合じゃねぇ!この規模を回すには当日手を動かす人が間違えないような手順書が必要だ!
そう思った私は大急ぎで手順書を作成しようとしますが、
スケジュールが確定していない為、手順ひとつひとつにどのぐらい時間を割けるのかも分かりません。
じゃあまずは2日間のタイムスケジュールを作ろう!
そう思って作っていると、
リーグ表が無いとどの試合をいつ配信するか分からない、リーグ表を作ろう!
そうしてタイムスケジュールを一旦放置して、リーグ表を作っていると、
リーグ表を更新するときの手順を作らないと本番で混乱が生じる、手順書を作ろう!
手順書を作ろうにもスケジュールが定まっていないから、タイムスケジュールを作ろう!
・・・次から次へと作らないといけない項目が出てきてしまいます。
全部を並行しながらようやく形になり、最終的にReyNardさんが関数も盛り込んで完成した手順書がコチラ
もはや仕事。
「
ご安全に」という声が聞こえてきます。
流石にこの作業手順書だけを「
あとはちゃんと見てね!」と渡すのは、仕事だとしてもあまりに酷い。
スタッフを集めてDiscordで打ち合わせを行います。
あまりにも急だったので、打ち合わせは
YouTubeの限定配信を行い、集まれなかった人には動画を見てもらう方針です。
当時の配信をいま見返しましたが、どう見ても
仕事風景です。
私が手順を説明し、質疑応答の時間を設け、再度検討が必要なことを持ち帰り、反映する。
一切の笑いも慈悲も無い、完璧な作業を求めるような内容で御座いました。
※極力柔らかい雰囲気を作ろうとした喋り方はしていますが、説明内容は冷酷なものでした。このスタッフとの打ち合わせを行う数十分前、、、
ようやく冒頭のリドラドさんのセリフに繋がります。
「ものてさんの進行構成表を正しく計算し直すと、
配信終了は午前2時になりますリドラドさんは気さくな方だ、きっと冗談を言ってるに違いない。
そう信じたかった。
でも違った。本当に午前2時だった。正確には
午前2時25分配信終了だ。
色々計算が合っていなかったのは間違いなくコロコロ色んなことを考えながら作った私のミスです。
しかし全員に脚光を浴びて欲しいので配信する試合を減らすことはどうしても出来ない。
ココで急遽決勝トーナメントの内数試合は1日目に前倒して実施することを決定。
参加チームの方々には大変ご迷惑をおかけしました。こうして迎えた本番当日。
本番開始30分前に初めて出演者が揃い打ち合わせを行います。
一通りの流れを全員に説明し、こう伝えます。
「
私は緊張すると仕事をしているような喋り方になります」
「
どうか茶化してください。和やかに配信が進むようガヤを入れてください」
本番のセリフすら考えていません。
この時点で吐き気を催すほどの緊張を感じていました。
「
もう既に仕事モードですやん!」
にしむらベイベーさんを始め、皆さんからツッコミをいただいたところで本番開始です。
ここから先は配信の通りです。
出演者の皆さんの素晴らしいフォローで私の緊張はすぐに消え、
熱い試合の数々が順調に進んでいきます。
裏ではスタッフが分刻みのスケジュールをこなしていきます。
こんな状態。ReyNardさん、スタッフの皆さん本当にありがとう・・・!!後々振り返ると本番でも多少のミスはありましたが、
あれだけの仕事をバッチリこなしたスタッフの皆さん
そして、誰一人遅延なく試合に臨んでいただいた選手の皆さん
本当にありがとうございました。
あの場にいた約200人、そして配信を見ていた人が誰か一人でも欠けていたら別の結末を迎えていたかもしれません。
本当に
全ての人に感謝しています。----------
今だからこそ言える最大の課題は、運営の主導権を誰が持つのか、責任者は誰か明確にするべきでした。
これだけの人数が参加する遊びは、個人の力では到底出来ません。
全体の工程をきちんと考え、進捗を管理し、タスクを割り振る役目は間違いなく私にありましたが、
個人でもある程度は出来るだろう!と先陣切って作業を黙々とやってしまいました。
ご存じの通りFF14史上、クリコン大会はUCCが初めてではありません。
過去の大会で運営を行った方々が何に困ってどう解決したかをきちんと残しています。
私も見て理解したつもりでいましたが、ついつい自分に出来そうな部分で没頭してしまい、
客観的な判断が出来ていませんでした。
とは言え、優秀なスタッフ達に助けられ、
何とか大きな失敗も無く閉会したことは私自身にとって大きな糧となりました。
今後もこのコンテンツと共に、沢山の人に楽しさをお伝え出来たら幸いです。