ゲームショーも終わって、
凪説の終わりを感じる。
はぁ。来週はみんな大好きディープダンジョンか。
部族デイリーやって、しかもモンハンコラボまで。
時間あるかなー。
「ゲームは逃げない!」
このキーワードを胸に、
最速勢との追いかけっこが幕を開ける。
あ。
追いかけっこと言えば、
この前リアルゼアで、本気の全力疾走をしました。
今日、その話です。
――夜、信号待ち。
赤。
ふと隣を見ると、自転車に乗る高校生。
部活帰りでしょうか?
スポーツバッグから鈍い光。
信号待ちのわずかな時間に進研ゼミがチラリ。
勤勉。受験生かな?
こちとら予習の動画といえば、ゲーム攻略なのに。
(無理くりFF14の話題をねじ込むスタイル)
青。
色が変わった、その時。
高校生がこぎ出した瞬間、
芸術的な無音の演技で、
草むらに向かってスマホが気持ち良くダイブ。
すべすべと秋の夜長を滑り落ちる光沢の板は、
ひと筆描きのシルエット・オブ・ランデブー。
まぁ、まぁ、
直ぐ気付くでしょう!って思ったけど。
ああ。最近の若い子は、アレですわ。
AirPodsっすわ。
全然気づかないでスルー。
我々世代ならコードすっぽ抜けて、
オレンジレンジが大レンジで音の果汁溢れちゃって、
好きなあの子に以心電信ナッシング。
ガン無視&ローゼス。
めっちゃ恥ずかしい思いをしたのが平成のあなたです。
しかーし、今は令和。
考えている間に心が動き出す下町ロンリネス!
(言葉選びがめっちゃ昭和なんよ)
自分は慌てて草むらに入り、
トームストーンのようにスマホを拾い上げ、
気付けば全力疾走を開始。
――え?疾走?何年ぶり?
己が息の一拍ごと、世界は点滅す。
心臓の鼓動は銀河を震わす夜空のドラマー騎士(ナイツ)。
通りすぎる街の灯は、
観衆(マリオットたち)の松明のようさ!
己が追うべき者。それは英雄か?異国の王か?
否、ただの高校生。これは。誰の。物語か…。
『カッ!』
戻ってくる。現実。
そもそも相手は自転車だよね。
いくら全力を尽くしても追い付かない。
マラソン大会バリの疾走キメても、
自分にだけは無関心な担任の先生の引率みたいに、
マジで追い付かない。
(学生時代、何があった?)
でも待って。
ここであなたの冷静な冷製パスタのターン。
「待て、待て。自分」と。
追いかけるから電波が繋がって、
相手が気付かないのだと気付く。
わしゃ機工士のタレットかーい!
『オーバードライブ・ルーク!』
『カンカンカン・・・(風情のある踏切の音)』
自分は立ち止まって、その時を待つ。
頼む。
気付いてくれ!
さて。
ここで、2つの感情の波が押し寄せる。
1つ目は、もしあの角を曲がった時に居なかったら、
これを交番に届けるし、帰りは遅くなるし、
何なら21時で閉店する爆安食材ゲットできないな!と。
そういう失望の大ダルいウェイブ。
そして2つ目は、まぁ、これは体感0.2秒くらいだけど、
このスマホの運命って自分にかかってるのだ!って気付き。
いま捨てても良いし、
ぶっちゃけ売っても良いんじゃね!って。
(それは怖いわ)
なので2個目が押し寄せた来た時、鳥肌ゾワッ!って来て、
なんか人のダメな濃いコアが胃から飛び出すみたいだしさ、
人って、いつでも邪悪になれるんですねー。
(あなただけ)
あ。
角を曲がった先で、ようやく慌てる高校生を発見。
「ああ。良かったー!ほんと気をつけて下さいね!」
自分、そう言うと、笑顔でスマホを渡して、
食材探しに建物の柱へと颯爽と消ゆ…。
ここマジでクールだったZ!
きっと相手は思った。
『え?なんて良い人なん?まさか夢?これスフィア?』
『自分スマホ渡したらすぐ消えっから!』
(だっさ!FF10みたいに言うなや)
無事にスマホを渡し、颯爽と立ち去った自分。
そのまま目的地のスーパーへダイブ。
もうね。
ずっーと「勝利のファンファーレ」が心の中で鳴り響く感じ。
ああ。
良いね。この感じ。
分かるかな?
ーーー♪ 蛍の光 ♪ーーー
はいッ!
爆安食材コーナーも、もう消えてっから!!
おしまい!