*PL用備忘録&RP設定につき、基本的にメインクエ以外を含む全方向にネタバレがある可能性があります。ネタバレが嫌な方は閲覧注意です。また、「あの人」を含め「私の知ってるFF14と違うんだけど?」という違和感等については「貴方と私のエオルゼアは良く似た別の世界です」という事でお願いします。
暁の血盟の一員になり、最初の作戦はイフリートの討伐という大きな結果を出して終わった。
光の加護のおかげで辛くも勝利はしたものの、やはり犠牲は大きい。無事戦いを終えて安堵しつつも、気分は沈む。
(過去を変えられないとはいえ、もう少し何か出来ることがあったのではないかしら・・・。いえ、私は今の自分に出来る精一杯の事をしたんだもの。仕方がないのよね・・・)
テンパードとなってしまった者や、息絶えたものの亡骸と共にキャンプ・ドライボーンへと戻る。
既に連絡が行っていたのか、一行の到着を待つ人々の中から一人の女性が駆け出してきた。
・・・亡くなった不滅隊の方の中に愛する方がいたのだろう。そのまま、亡骸にすがり付いて泣き始めた。
(・・・あれ?)
お気の毒に、と思い掛けて何か違和感を感じた。
(いえ、お気の毒と感じるのは普通よね?どこも、おかしくなんか・・・。・・・あ)
唐突に、目の前の女性と自分が重なる。
(・・・あぁ、そうか。彼女は私と同じなんだ。)
あの人を亡くした時を思い出し、彼女の悲しみが我が物として流れ込んでくる。
(そうよね。愛する人を亡くしたら悲しいのは私だけではないのよね・・・。いつの間に、そんなことも忘れていたんだろう・・・。)
悲しみに押し流されそうになりながらも、この人達の感情はどこから来ているのかがふと気にかかる。
(ここが過去なのだとしても、私がそれを夢見るたびにこの人は悲しみを味わうのではないの?もしかして、私は自分があの人に逢いたいという想いだけで、自分が耐え切れないと思っていた悲しみを、この人に再び味わわせているのではないかしら。)
女性が泣く声が耳に響く。
(・・・そうだとしたら、泣いているのは私のせいだわ。自分が寂しいから、と他人に同じ悲しみを二度も味わわせていたなんて。そんな身勝手なことをしていただなんて・・・)
(・・・私、ここに来るべきではなかったのではないかしら。誰でも大事な人を亡くしたら悲しいのに、それでも皆それを受け入れて生きているのに・・・)
同時にやはり私と同じように死を受け入れず、抗った人達を思い浮かべる。ある人は破滅し、ある人は想いを告げ、最後は死を受け入れた。受け入れるのが人としては正しいのかもしれない。それでも、抗う力を、方法を手に入れてしまったら、試さずにいられないのもまた人の姿なのだろうとも思う。
(私は・・・どうすべきなんだろう。)
あの人に逢うのを諦めて、あの暗い世界に戻り、戦い続けるべきなんだろうか。一瞬そんな考えも頭に浮かぶが、即座に否定する。
(・・・嫌。絶対に嫌。逢うのを諦めるなんて私には出来ない。このまま戻っても、ただ生きているというだけの抜け殻として在るだけだもの。我侭だと分かっていても、私が私として生きる為に、これは絶対に譲れない願いだもの。)
まだ亡骸にすがりついて泣き続けている女性に目を遣り、心の中で謝罪する。
(・・・ごめんなさい。謝っても許してもらえるとは思わないわ。それでも、やっぱり私は逢いたい気持ちを抑えることはできない。例えただの執着だと言われても、私の大事な一部だもの。無くしてしまったら私ではないわ。)
(約束するわ。私はここで願いを叶える代わりに、少しでも悲しむ人が減るように全力で「今」の世界を護る。皆が「英雄」を望むなら、それならそれで構わない。力を持たない人の為、私が剣になりましょう。)
そう決意をし、私は砂の家へ向かって歩き始めた。