Personnage

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再会~ササガン大王樹の下で

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「ササガン様、わらわの不徳をお許しください…。」

“リリラ”はササガン大王樹とよばれる巨大な樹木を前に、ひざまずいて祈りを捧げていた。
なぜ、彼女がこんなにも心を苦しめているのか、
そこには先日起きたとある事件が関係しているのだが、
それはまた別の機会に話すことになるだろう。

そんなリリラは背後に感じた気配に振り向く。

「リリラちゃん…やっぱりリリラちゃんだったんだね!」
「…その声、セフィか、ウルダハへ戻ってきたのだな。」

うんうん、とセフィは首を縦に振る。

「探しましたよ、リリラお嬢様。」

と、セフィの後ろから、一人の銀髪の優男が近づいてくる。

「おや、君は…そうか、パパシャン所長に依頼された冒険者さんかな。」
「はい、セフィと申します。」
「そうか、お役目ごくろうさま、あとは私…いや、俺に任せて
所長にお嬢様の無事を伝えてくれるかな。」

リリラとせっかく再会できたというのに、とは思ったものの、
彼はセフィより腕が立ちそうである、ならあとは任せてしまってもいいのかもしれない。

「それじゃ、あとは任せました。リリラちゃん、またね。」
「うむ、またな、セフィ。」

引き返そうとした、その時だった。

「危ないっ!」

突然飛び込んできた何かがセフィの身体を盛大に弾き飛ばして自身も転がってゆく。

「!!!???」

何が起こったのか判断する間もなく、銀髪の男性が腰に構えていた短剣を構えた。

「セフィ…とかいったか、自分の身ぐらい自分で守れるか?」
「え、あ、はいっ。」
「リリラ様、少し下がっていてください、そこのお嬢さんも。」

倒れていたノルンは頷いて、リリラの手を取ってササガン大王樹のほうへと退避する。

見上げた先に、それはいた。

大きなコウモリのような羽をもつ、まがまがしい存在。

「ヴォイドの妖異…誰かに召喚されて使役されてるのか…。
ここを襲ってきたってことはやっぱり目的は…。」
「リリラちゃん…?」
「ああ、十中八九お嬢様が標的だろうな、セフィ、周囲にいる小さいやつは任せる。」

そうして、セフィにとって初めての、
冒険者となって初めて誰かを守るための戦いが始まった。

最も、それは銀髪の優男の活躍をほぼ見守ることしかできなかったのだが…。

戦いが終わると、大丈夫だということがわかったらしい、
ノルンとリリラが戻ってくる。

ふと、セフィは足元に何かが落ちていることに気づいた。
それは、片手でつかむことのできるサイズの、輝くクリスタルだった。

それを手にした瞬間、セフィの意識は光に包まれた。


…聞いて、…感じて、…考えて。

…光のクリスタルを手にしものよ…
…星の声を聞く者よ…
…我が名はハイデリン…
…星の秩序を守っていた理は乱れ、
世界は今闇で満ちようとしています…
…闇はすべてを蝕みすべての生命を奪う存在…
…闇に屈せぬ光の意志を持つものよ
どうか、星を滅びより救うため、あなたの力を…
…光のクリスタルは闇を払う力、
世界をめぐり、光のクリスタルを手に入れるのです…
…あなたの戦いが、魔法が、行動が、
光のクリスタルを生み出すでしょう…
…それが、光の意志をもつ、あなたの力…


それは、巨大なクリスタルだった。
闇の中に、光を放つ巨大なクリスタルが浮かんでいる。
ハイデリンと名乗ったそれは、
セフィにそう告げる、

クリスタルのまわりには、光が満ちていた。
セフィの姿も、そんな光の一つとなって、クリスタルをめぐる…



…と、意識が戻ってくる。

「大丈夫か…?戦闘が終わったとたん突然眠ったように意識を失うから心配したぞ。」

今見たものは夢だったのだろうか?

「…光のクリスタルの夢を見た…だって…?エーテルにでも酔ったか?…いや、もしかしたら…。」
「セフィ、無理はするではないぞ。」
「うん、大丈夫。」

「それじゃ、パパシャン所長にお嬢様は無事だ、と伝えてくれるかな。」
「はい、わかりました。それじゃ、リリラちゃん、またね。」

とことこと走り出したところで、

「はー!」

急に後をついてきていたノルンが大きなため息…なのかよくわからない声をはいた。

「あー、緊張した、なんでまさかこんなところで…」
「…?」
「ん、こっちの話、それにしても、リリラちゃんとセフィか、
面白そうなネタだけど、売り物にするわけにはいかなそうねぇ。」
「なんの話です?」
「ううん、こっちの話。さて、それじゃ、パパシャン所長さんに会いに行こう。」


こうして、パパシャン所長にリリラお嬢様の無事を告げ、
セフィ最初の依頼は無事達成することができたのでした。

ウルダハへと帰って来た時にはすでに夕暮れが近づいていました、

「セフィちゃん、どこか泊まるあてとかある?」

首を横に振ります。

「なら、今日は私の使ってる宿を紹介してあげよう、
食事とかついてない格安の寝床だけだけどね。」

なんというか、ここではじめてノルンが役に立ったような気がするのですが、
それは口にしないでおくセフィ…なのですが、

…紹介された格安のボロ宿は格安だけあって寝心地は最悪で、
早く普通の生活が送れるようになりたいなぁ、と
それこそ、いつかは自分の家を持てるように頑張りたいなぁ、と、
冒険者としての気持ちを奮い立たせるセフィでした。


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