Personnage

Personnage

Black Wombat

As des ressources

Belias (Mana)

Vous n'avez aucune connexion avec ce personnage.

Demandes d'abonnements

Voulez-vous vraiment suivre ce personnage ?

  • 2

FF14二次創作 もう一人の暁 4話

Public
頭が痛くなると身の回りの物がなくなることがあった。
置いた場所を忘れてしまったのだと思っていた。
母から貰った大切なネックレスが突然無くなったときは一晩中泣いた。
肌身離さず持っていたのに。どこかで切れてしまったのだろうか。どうして落ちた時に気付けなかったのかと。
ひどく吐き気に襲われた翌日には親友が行方不明になった。
毎日神に祈った。神様、どうして私の大事なものを奪っていくのですか、と。
不定期に起こる体の異変と、ほぼ同時期に起こる喪失。関連性がある気がしてならなかった。
そして彼女は本を手に取った。先人たちが残してきた膨大な叡智が我が身をきっと救うと信じて。

「見た覚えのない書物があると、片っ端から手に取ったよ。幼子に読み聞かせるような絵本から、狂人が残したとされる禁書まで。
調べていくうちに解ったことは、制御しきれない魔力は害しか生まぬこと。それはおろされた神にも言えることだ。
魔力の塊である蛮神は制御できない災害だ。蛮神問題とエオルゼア救済を掲げる暁は、私が抱える問題を解決できる可能性として
私が身を置く組織として最高の居場所だった。しかし、私のせいで人々に害をなしたのなら私は蛮神と変わりがない。」

消えてしまった町があった場所を見つめながら、歩んできた生を読み返すように語った後、リーリアは振り返り、

「君に頼みがある。」

いつものように穏やかで、最高に綺麗な笑顔でこう言った。

「私を討伐してほしい。」



ブラックウォンバットは葛藤した。
脅威は知った。たった今目の前でひとつの町が消えた。
原因もわかっている。それはこの数日共に過ごし、自分にエオルゼアの未来を頼むと言ってくれた人で
組織の先輩であり、許されるなら師と仰ぎたかった人だった。
そしてその人が守りたかった世界のために、最後の頼みを口にしている。
しかしその願いは、あまりにも唐突で、あまりにも残酷な願いだった。

「俺は・・・。」

相談できる仲間はいない。どのような決断をすれば良いのかわからない。
どう決断しても、選ばなかったことへの罪悪感は消えないだろう。

「君にしか頼めないし、君には成し遂げるだけの力がある。ふふ、私はずるいな。すまない。」
「リーリア、他に方法はないのか?こんな・・・こんな決断はつらすぎる・・・。」
「もしかしたらあるかもしれない。でもそれは今できることじゃない。不確定な未来のために大勢の犠牲を出すわけにはいかない。」
「リーリア。」
「聞いてくれ。書物は知識を後世に残すものだと思っていたが、そこには先人達の思いも詰まっていたんだ。
それは、この先自分がいなくなった世界にも受け継いでほしい思いがあるということだ。
私は書物を書き記すことはなかったけれど、君と出会えた事で思いを託すことができるんだ。
悲しいことも少なくはなかったけれど私はエオルゼアが好きだった。君が私の人生を最後に良いものにしてくれたんだ。」

語りながらリーリアは魔導書を開いた。それは戦闘態勢を意味した。

「リーリア!」

眼に見えるほどに体中から魔力を解き放ち、ありったけの魔力を放出していく。

「さようならだ未来の英雄。大丈夫、君のつらさは私が持っていくから。」

もう決意するしかなかった。もう後戻りができない状態になったことを理解してしまったから。
体中に古代文字のような模様が浮かび上がり、その後異形へと変異したリーリアは、美しく儚げで恐ろしく、それはやはり蛮神のようだった。

「時神アルジク・・・いや、そのカケラといったところか。」

不完全で不安定で寂しげに見えた。

「あまり長く今の貴女を見ていられない。貴女の思いは間違いなく受け取った。」

瞑目し抜刀。そして。

「さようなら。リーリア。」

刹那の踏み込み。次の瞬間には距離を詰めて彼女を追い抜く。
すれ違う瞬間にその身を刀でなでる。
古代文字が蒸発していくように消える。

「ありがとう。」

耳に残る穏やかな声が聞こえた瞬間、世界は暗転した。



気が付くと地面に倒れていた。
なぜこんなところで寝ていたのかわからない。森の入り口のような道の真ん中だった。
振り返ると更地におおきなクレーターのようなくぼみがある。

「なんだ?なにかの爆心地か?巻き込まれなくてよかった。」

こんなところに何の用があっただろうか。
記憶を辿ってみる。

「確かミンフィリアに用事を頼まれて・・・でもその目的地が見つからなかったんだよな・・・。」

あと何かとても大切なことを忘れている気がするが、思い出せない。

「なんだっけな・・・。あれ。」

気が付くと涙を流していた。

「うお・・・俺なんで涙なんか・・・。」

溢れ出る涙をひとしきり拭った頃、ミンフィリアから通信が入った。

「もしもし?聞こえるかしら。私よ。ミンフィリア。あなたに頼みたいことがあるのだけど、
一度砂の家に戻ってきてくれるかしら。」
「ミンフィリア、俺に何か用事を言ってなかったか?ちょっと・・・ど忘れしてしまって。」
「えーっと・・・あら?特に今は何も頼んでないと思うけど。」
「そうか・・・。まあいいか。了解すぐ戻る。」

誰かを一瞬思い出しそうになる違和感を抱えつつ、未来の英雄は歩みを進める。
Commentaires (2)

Mozu Kahanrin

Belias (Mana)

………え?続きはよ。。。
まさかこのまま忘れ去られたままとか無いよな?
本に想いを遺すことに意味を見出したリーリア…
想いをヲンさんに託しても忘れちゃ意味ないやん…どっかに遺ってるんやろ?そう言ってくれ。・゚・( ノД` )・゚・。

Lucrezia Crescent

Belias (Mana)

悲しいなぁ・・・つらいなぁ・・・思い出すことすらできんのは
Écrire un commentaire
ForumsStation MogBlog officiel

Mur de la communauté

Activité récente

Il est possible de filtrer les informations afin d'en réduire le nombre affiché.
* Les annonces concernant les classements ne peuvent pas être filtrées par Monde.
* Les annonces de création d'équipe JcJ ne peuvent pas être filtrées par langue.
* Les annonces de création de compagnies libres ne peuvent pas être filtrées par langue.

Filtrer
Monde d'origine / Centre de traitement de données
Langue
Articles