『ネカマ』
わたしがまだピチピチの若者だったころ
それこそFF11のサービス初期のころ
シス男性がネット上、オンラインゲーム上で
女性キャラを演じることを揶揄した言葉。
昭和から続くそんな文化の中で育ったこともあって
自身の分身でもある自キャラクターは
いつも男性(男子)キャラだった。
思えば初めて自キャラの性別を選んだのは
かの名作ドラゴンクエスト3だったように思う。
もちろんドラクエ4もそうだったし
ロマサガ2の最終皇帝も当然のように男性だった。
時を経て、キャラクリが充実してきたころ
ひとつの悩みにぶつかるようになる。
自分に似せるか、イケメンにするか。
ゲームの主人公の人生はドラマチックだ。
性別を選択できることもあって
NPCとの恋愛模様が明確に描かれるケースこそ
減ってきたものの
やはり美男美女が相応しいシナリオになっている。
この世界観に自分はそぐわない。
カットシーンの度に思う。
かといって。
本来の自分の見た目から大きく外れた美男子。
これはこれで、肥大化した自意識が許さない。
こうして選択肢は2つに絞られる。
獣人や老人といったキャラクター特化型か
かつては忌避してきた異性(女性)型。
一時期、キャラクター特化型を選んだこともあった。
たしかMHP2から3Gくらいのころ。
ゲームの特性上、キャラの顔を意識するケースは
ほとんどなく、なんとなく今後はこれで
やっていくんだろうなと思っていた。
転機がきたのはドラゴンクエスト10オンライン。
幼少期から丹念に刷り込まれた鳥山絵でかつ
サービス当初(今も?)選べる顔パーツが少ない。
挙句、人間キャラと種族キャラの両方を必ず
クリエイションしなくてはならない。
大いに悩んだ。
結果、ぼんやりした人間男子キャラと
赤色雄オーガのキャラクターを創造した。
決してキャラだけが理由ではないが
(ドラクエ10『も』拡張前シナリオがイマイチ)
ドラクエ10にはそう長居せずに離れた。
数年が経ち、大名作ドラクエ11がリリースされる。
そして時を同じくして、終わらないドラクエを
キャッチフレーズにドラクエ10のプロモがうたれる。
御多分に洩れずドラクエ11に涙した私は
ドラクエ10再開を決める。
このとき、数年ぶりの再開にあたり
ストーリーはもちろん操作も完全に忘れていたため
サブキャラを作成することにした。
この『サブキャラ』が良かった。
長年の禁忌をおかす意識をもたずにすんだ。
そして、ハマった。
自身の分身のようでありながら
自身とは似て非なる感情、正義感
そしてジェンダーをもつ存在。
状況に応じて自己を投影することも
俯瞰することも自由な存在。
自己に向けられる女性キャラからの好意を
百合百合しくて良き、ととらえられることも
(そういえばそっちの趣味が芽生えたのは
齢30を過ぎて結婚してからだった気がする)
そっと、しかし力強く背中を押してくれた。
正直何を書いているのか分からなくなってしまった。
おじさんなのに可愛いおにゃのこキャラでごめんね
気持ち悪いって思わないでね
BLも百合もどっちもイケるクチだからね
多分、そんな感じだったような気がする。
これだから文章を書くのは苦手なんだ。