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紅蓮のリベレーター【第15章】解放への鼓動 4-2 : 分かたれた信仰と美神召喚の真実

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アラミゴ解放軍は、事態の収拾を図るべく迅速に動き出した。

メ・ナーゴは苦しげな表情を浮かべ、静かに口を開く。

「故郷を守らなければ……」

その強い決意が、彼女を突き動かしていた。

アリゼーは状況の深刻さに眉をひそめる。

一方、アルフィノは冷静に提案した。

「まずは話を聞こう。敵対せずに解決する方法があるなら、それを試すべきだ」

私たちはウィルラ派の指導者サリーシャを訪ね、詳しい事情を聞くことにした。

サリーシャは穏やかな声で語り始める。

「ラクシュミは私たちアナンタ族を創り、美しい鱗と癒しの力を授けた神です。しかし、その信仰の形は派閥によって異なります」

自由を重んじ帝国に抗うウィルラ派に対し、カリヤナ派は過酷な現実から目を背け、美神にすがることで乗り越えようとしてきた。

族長の悲しみは痛いほど理解できる。

だが、その結果引き起こされたカリヤナ派の暴走を止めなければならない。

リセが言葉に力を込める。

「辛い現実から逃げたくなる気持ちはわかる。でも、それじゃ何も変わらない！」

その一言に、アリゼーもうなずいた。

サリーシャは決意を固めたように、まっすぐこちらを見つめる。

「どうか、同胞を救ってほしい」

案内役としてアナンタ族の戦士ヴァジュラが同行することになり、私たちは「美神ラクシュミの聖域」を目指して進む。

「行こう……美神ラクシュミのもとへ！」

止めなければならない――甘い幻想に囚われ、多くの命が失われてしまう前に。
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