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光の繭を巡る決断の時

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緊急会議が開かれ、光の繭の存在について議論が交わされていた。繭のエーテル量は桁外れで、その力は帝国の飛空戦艦すら撃墜するほどの威力を秘めている。放置することは許されず、迅速な対処が求められていたが、誰もが良い案を見いだせずにいた。

その中で現れたのは、かつての帝国の幕僚長であるネロ・トル・スカエウァだった。彼が口にした言葉は、どこか軽蔑を込めた提案だった。「オメガを起動すれば、全て解決する」と。

オメガ――その名は、かつてアラグ帝国の遺産として、バハムート級の蛮神さえも封じ込めたという兵器。だが、使用には未知のリスクが伴うことは誰もが理解していた。

シドとのやり取りを見守りながら、私は冷静にその提案を受け止めた。過去の過ちを繰り返すことは決して望んでいない。しかし、この繭を放置すれば、エオルゼア全体がその代償を払うことになる。

最終的に、オメガを起動させる決断が下された。シドとネロがその操作を担い、私たち「暁」はその護衛として同行することになった。新たな力を借りなければ、この危機を乗り越えることはできない。私たちの進むべき道は、これから明らかになるだろう。

カルテノー平原に向かう道すがら、私は仲間たちと共に進む意義を再確認する。大きな力を持つオメガを前にしても、私たちの心は一つだ。これから何が待ち受けていようとも、力を合わせて乗り越えていく覚悟を決めた。
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