Personnage

はい、みなさま方、おはこんにちばんわ！
昨日まで日夜、地獄の業火に焼かれ続けながら、
売れないチケットを捌いていたピア何とかさんです。

私の魂は、長らくこのチケットブースに縛られていました。
私の人生を酷く狂わせた、たった１枚のカードによって。
私が売っていたものは、時間と宝くじと自由への招待。

逢いたいのに いつも 上手く行かない
でも願う 今日こそは狙いを定め
隙間を抜けて 笑顔の彼方へ


自由を得るためのチケット、それは無限に切ることができた。
しかし、自らが望むものを得られるとは決して限らないのが世の常。
１枚が２枚になり、１０枚が２０枚、そして１００枚が２００枚になる。

私が欲しかったものは、水面の月ではなく、ただ１枚のカード。
かの者が眠る地は、蠱惑な鏡花の残滓が鳥籠の中で揺蕩い続ける、
終に果たされることが叶わなかった、光き強の欲望と執念の流刑地。

その名を、アマジナという。


１回あたり５しか入らない詩学だけで、週制限がカンストするという究極幻想。
幾度となく繰り返される死の舞踏に、無常なオルテュポカード取得音の響きあり。
もはや形骸と化した躰は、思考を持たず、ただ自由を得たいがために、彷徨を続ける。

だが今日は、今日に限っては、そんないつもとは違っていた。
私の売れないチケットを手にとってくれた者がいたからだ。
私も馬鹿だが、世の中にはとんだ物好きがいたもんだ。

そして私が踊り終わると、いつもの無慈悲な音が耳に入ってきた。
でも本当、人生ってのは、いつ何が起こるか全然わからねぇ。
私が得たのは、ただのカードじゃない。自由、だったんだ。

これで……、これで……、ふふ、ふふふふ。
ハッハッハッハッハ！！ざまぁみろタコ野郎めが！！
これで終わりだ！終焉だ！笑えよベジータ！パーティーだ！！

絶望と歓喜、そこから得られるカタルシスこそが、
今ここで私が生きてるって感じられる証なんだ。


――というわけで、累計３００回近く廻した、私のアマジナデイリー。
本日にて無事、終了となりました。いやー本当バカみたいに長かったです。

これまで私の無限チケットを受け取り、共に地獄を見てくださった多くの方々、
そして何より、究極幻想を見事に打ち砕く端緒となったＦさんに、最高の感謝を。

わたしゃあまりにも嬉しすぎて、どういうわけか新たな魔法まで閃いちゃったぞ！
喰らえ！ハイパーウルトラシュプリームアルティメットテラフレアホーリーマバリア！
あれ……ちょっと待て、何かおかしいぞって、おもいっきり防御魔法じゃねぇか、コレ！！

このド畜生がぁあああァ！！！！


全然関係ないけど、きんモザが英国政府観光庁のオフィシャルブログで紹介されていた。
おいおいマジかよきんモザ、てかイギリスよ！！まさか過ぎて思わずぶったまげたわ。

何気にあいあむ、母方の爺さんがイギリス人なんやが、英国には一度も行ったことが、ない。
でもこの話聞いて、オラ何だかワクワクしてきたぞ。聖地巡礼、あるかもしれないデース。