えっ水晶公もその挨拶やんの???ってなった図。
このあたりの二人の共闘パート、すごく楽しかったし、なんなら浮かれすぎて一回死んだ。
かっこ悪い英雄である。
漆黒において、一番のキーパーソンなだけあって本編の感想かいてると気がついたら彼のことばっかりになる上に、終盤は全然感情がまとまらなくて文章にできない事態になったので苦肉の策で彼の分だけ分けました。
感情をかき乱すキャラに出会えるってなかなかない経験だと思うんだが、このゲームそんな出会いをガツンガツンぶつけてくるから何?ってなる。
さーて盛大にネタバレをぶちまけます。
前半から中盤にかけては本編感想にかけてかいてるので割愛しますが、後半怒涛のような情報開示を受けて大混乱したというのが正直なところ。
いや、うっすらと彼の状況には推論は立てられてたんだが、動機についてがね。よくわかってなかったんだわ。
イノセンスとの戦いが終わって、いきなり水晶公が悪者ムーブしはじめて、???ってなったんだが、暁の頭脳班が即理解して解説し始めたから騙される余地すらなかった。
ちょっと賢者たちー!!秒速でネタバレすんの可哀想だからやめたげなよー!!!!
そして賢者たちな察しが良すぎて回路が追いついてなかったんだが、もしかして救いたい相手ってヒカセンだったのか。となり。
気が合いそうだから早く会えると良いな!!じゃねーよ!!!!
本人だったよ!!!!いや。いや。普通さぁあんなクソデカ感情を、しれっと本人に対して言うとおもわなくないか?俺が鈍すぎるのか?
若干この前のイベントで、ヒカセンと「あの人」が混ざってるような感じに思えたけど、お爺ちゃん張り切りすぎて朦朧としてんのかなあって見当違いな心配してた。
切なる願いを語るくせに、届かないものだと悟っているような口振りがやりきれなくてなあ。
覚悟すんなよ。死んじまったら意味がねえだろ。その抱えた思いをしっかり伝えろよってなんとも言えない気持ちになったんだが。
滅茶苦茶本人に言ってましたね。はい。そういうところそつがないというか。気が利いているー!!なんどもその先回りして動くところに、助けられてましたね。はい。うん。
いや真正面から言えやー!!!!わかるよ。計り知れない優しさからくる気遣いってわかるんだよ。
それでも序盤からの諸々にたいして、呑気に受け止めてた自分のさーー。
間抜けさでのたうち回りたくなるだろ。
捧げられてたものの重さに困惑するわ。
これ知ってる。
蒼天秘話のオルシュファンの手紙読んだ時の気持ちだ。
オルシュファンが、自分が必死に訴えてヒカセンたち受け入れてもらったのに、そこ全く言わないでただただ嬉しそうにしてたのがわかった時と同じなんだ。
返しきれないものを渡されたことに気づいて、心が嵐みたいに轟轟唸ってしまう。
ありがたいんだけど、何も言わないで居なくなろうとされんの一番しんどいんだよな。
多分ヒカセン的にも一番嫌なえぐり方される別れ方だと思うので、天然でそれやったのに震えるわ。
未だに、これオルシュファンのことっすねって選択肢がちらほら出てくるくらいなんやぞ。
たくさんの別離を味わってもなお、鮮明に残ってるくらいなんだよなぁ。
グ・ラハはクリタワの時からマジで変わってないなああああって唸った。
再会を喜んだものの、知らないふりされるしさぁ。
要所要所で距離感を感じて、前に一緒に戦った時は話しやすかっただけに、少し寂しく思ってたんだが。
それだけ彼が優先すべきものを、得られたのかって安心してたのになぁァァ。
背負っていたのが、未来の人たちからの無数の願いだったってのがわかった時に、グシャって心が潰れそうだった。
いやすげー立派なんだよ。もうお前が一番の英雄だぞ胸を張れって言いたいんだが。
一人で世界をわたって、一から未来に来る希望の為に人を育て、見事な砦を作って。
長い時間を死ぬ為に生きていたってきいて、行き場のない感情が押し寄せてくるんだよなあ。
元々自分を知らないヒトしか居ない時代に行くのって残酷すぎないかとか思ってはいたけどさ。
それでも科学が発達する位に、豊かな未来を思い描いて送り出してたからさぁ。
別れる時に、目覚めたら真っ先にヒカセンの名前を見つけるって約束が、こんな重い意味合いで果たされるとは思わんかった。
言われた当人は名前が残るとかピンとこないけど、そういう未来があったら素敵だなあ。ってノリで頷いてたんだわ。
グ・ラハの心の支えになるんなら、そういう希望があることを一緒に願えたらいいなあって。
正直最初にノアって言い出した時にまた大層な名前をつけたなあと笑ってたんだが。
本当に未来の人たちが作り上げた方舟に乗って、会いに来てくれたんだなあグ・ラハ・ティア。
これクリタワのシナリオ書いてる時から想定してた展開だったのだとしたら、壮大すぎんかって震えるんだが。
新生から漆黒ってかなり長い年月かかってると聞いてるんですけど、それをやり遂げたのか。すげぇなぁ。
きっかけが、何者でもない若者二人の、ささやかな約束っていうのが渋い。
しかも漆黒の始まりである召喚術で、ジャイアントキリング仕掛けてくるのズルすぎない?
本編の感想でも言いましたが、最後の最後に、ぼろぼろになりながら這い出てきたのカッコ良すぎるだろ。
エメトセルクが色々と御高説を垂れてくれたんだけど、その反論が彼という存在で済んでしまうの素晴らしいなあとなる。
アシエンすら目を見張るほどの技術は、アシエンたちがもたらした未来に絶望すること無く抗い続けたヒトたちのたゆまぬ努力が生み出したものっていうのがさぁ。
無遠慮に利用しようとして、痛い目見るっていうのが最高に痛快である。
アルフィノに対して、万人が世界のために犠牲になることを厭わなかった古代人のように、今のヒトは命を懸けることなんてできないとエメトセルクはいったけれど、その彼らの予想を超えることをしでかした存在がいたんだっていう証なんだよなぁ。
なんならグ・ラハがアラグの後始末色々しないといけなくなったの、アシエンがアラグにちょっかい出してやべーことした結果でもあるので。
なんでも無いことのように、ヒトの欲をかき乱した報復を、長いバトンを受け継いできた後継者がたたっこむっていう構図エモすぎて最高だよ。
しかしえらい偉業をやり遂げた立役者なのに、全部終わったらいきなりグ・ラハがおどおどきょどきょどして笑った。
意地と度胸は人一倍あるのに、思慮深いところもあるから一気に冷静になると反省会始めるんだな。
「おはよう!」って返すヒカセンのセリフが良すぎたし、ボロボロのズタボロ状態で、在りし日の彼のような顔に戻って返答するグラハがさぁ。一筋流れた涙といい、こみ上げる感情の熱量がすごくてこの図はずーっとこれからも記憶に残っていくんだろうなぁと思った。
今までたくさん我慢してたものが、報われる場面ってだけでも心揺さぶるのに、夜明けの背景と、目覚めの挨拶っていう図の組み合わせがもう致死量なんだよ。
ラケティカ大森林でラヒッって言葉がミームとして色々と使われまくってたり、漆黒って継承がテーマだというのをちらっときいた気がするんだが、長年眠らされていたものを呼び起こすことが意図的にテーマとして組み込まれていたのかなぁ。
たださらっと自分が死んだら暁のみんなが帰る算段だったって言い出したときに、奈落に落ちそうな心境になったのでまじで勘弁してほしい。油断も隙も無いぞコイツってなる。
デコピンしてくれたアリゼーに喝采しちゃったぜ。
ノベルゲーのノーマルEDじゃねーか。エメトセルクが真EDに行く方向に介入してくれてよかったのかなとなる。エメトセルクが一定の好感度をあげないと出てこないキャラクターの造形してるしなぁ。
色々開放されたし、これからは一緒に旅をしような!って思ってるけどまだ色々問題は山積みなので一つずつ片付けていくしかないなぁ。
早速IDいけてわーいって突入してきた。いやどっちかというとIDとかじゃなくて色んな場所に連れていきたいんだが。のんびり釣りとかしてたわいもない日とかもたまには過ごしたいよねっていう。
ヒカセンがやりだすと釣りも大物獲りになるのでは?とかいう脳内の囁きは無視をすることにする。
とりあえず今は代わりにクリアでもらったグ・ラハのミニオン連れ回してるけど、本人はとてもびみょうな反応してて笑った。
嫌なのか。たしかに動きがまるで邪眼を患う中二病みたいなノリだったからちょっと悪意を感じなくもないが。
同じときに聞けるセリフは、すごく心に染み渡るいいセリフだから、落差がね。
基本落ち着いた態度なのに、素に戻ってこっちに話しかけてくるときのギャップがえらいいいキャラだなーと思ってしまう。
いやーこれだよ。これが友っていうもんなんだよ。
一緒にいて、胸がじんわり温かくなって、お互いの望む幸せを祈りたくなる。そういうもんなんだよ。
きいてるかどこぞの皇太子。
喜びを分かち合うかけがえのなさや、けして一人だけに頑張らせたりはしないって必死に助けてくれる存在のありがたさって、このゲーム、他のプレイヤーのヒトと触れるたびに戦ってて思うんですが。
それをシナリオとしても登場人物に味あわせてくれたの、称賛するしかないよな。
やたら闇の戦士だーとみんなに褒められるけど、グ・ラハのことも、もっともっとみんな褒めてやってくれよなって思う。