明くる日のこと。
ログインした私は見慣れないキャラクターがFCハウスを訪れているのを目にする。ハウスの屋上から飛び降りているところだった。
すかさずsayで挨拶する。調べてみるとレベル41の白魔道士さん(以下、白魔さん)。しかし装備のレベルが追いついていない、だいたい20代。
ここで私ははは〜ん、と思い至る。そこで私は白魔さんへ提案する。
「いらっしゃいませ、ぜひハウス内も見ていきませんか?」
白魔さんはお礼を言いつつハウス内へ。私も続く。ちょうどマスターが模様替えをした後だった。
白魔さんが内見している間くっついて回ってみる。適当なところで出入り口近くにてクラフトに勤しむ私。
ハウスを出るところだったか出た後か忘れたけれど、白魔さんをtellで引き留める。お土産があるから、と。
急いでレベル41の白魔道士が装備できるアイテムを作り始める私と待ってくれている白魔さん。
残念ながら幻具は材料がなかった。しかし、それ以外をトレードで押し付ける。
丁寧なお礼の白魔さんは立ち去らずに留まる。私はエモートで微笑したりしてみる。
すると沈黙を破って白魔さんが口を開く。
白魔さん「あの……」
私「?」
エモートで首を傾げる私。
白魔さん「実は(マスターのキャラクター名)です、ごめんなさい!」
私「知ってましたよ(エモート:笑顔)」
白魔さん、もといマスターは驚く。
「なんで分かったんですか!?」
私「だって昨日の今日という状況。それから初心者っぽくない動きとか」
昨日に引き続き悔しがるマスターwやっぱりエモートやチャットでなだめる私。
なんやかんややり取りして、マスターが一言。
「(私のキャラクター名)さん、怖い……」
怖がられましたw信用も落ちたと思います。
でもFCを追い出さないあたり、いい人だ。ごめんなさい、マスター。もう二度とこんなことはしません。
ウチのマスターは素敵で可愛らしい。追い出されるまでは、あるいはFF14というコンテンツが終わるまで今のフリーカンパニーを離れることはないでしょう。
早いところストーリーに追いつき、マスターの力に少しでもなれるようになるのが今の私にとって目標です。たとえ、その頃にはマスターが遊び尽くしていたとしても。