こんにちは、ねこまるです。
いつものようにお気軽に
「いいよ〜じゃあヒーラー僕やる〜」
とうっかり引き受けた【下限・魔導城】
初めて来たときは野良でした。
8人もいるなんて、何やればいいんだろう? と思いながら
凄まじいスピードで走る先輩方の背中を必死で追いかけ、
何やればいいか分からないままウロウロしていたら終わりました。
終わってから修理屋さんに見せましたが、僕の所持していた弓は 新品同様でした。
役立たずの見本は僕です。
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余談ですが一緒に行った世話係はその時、
魔導アーマーに乗れなくて置いてきぼりになり、途中ではぐれました。
以来彼は、一緒に行く初見の人全員に必ず
『ここはみんな見た? ちゃんと自分で調べるように!』
と注意を忘れません。
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2回目は3人で行きました。
いつものことながら キツキツのグダグダのギリギリでしたが、マップも隅々まで堪能し、
とても楽しく死んだり転がったりしながらクリアしたのでした。
そのあと、僕はこっそり何度か野良パーティーに紛れ込みましたが
走る、うろつく、走る、うろつくの繰り返しはあまり変わらず
かろうじて消費する矢の本数が増えた程度。
ようやく『もしかしてこれが普通なのか?』と気付いた次第です。
みんな強いんだな~。。。
ちなみに試しに2人で行ったときは
途中でどうしても手数が足りなくなり、すごすごと帰宅しました。
そして今回、FCメンバー8人での下限です。
なんだかんだで何回か行ってるもんね。
もうだいたいわかってるもんね。
ヒーラーで来るの初めてだけどまぁいいか。
軽い気持ちでいけるいけると乗り込んだお城は
堅固な守りが何重にも待ち構えており、
立ちはだかる敵はみな 侵入者を排除すべく全力で向かってきました。
勝てなくはない。しかし楽勝でもない。
たまに食らう攻撃の痛さに、アイテムレベルの暴力で何度も斬り捨ててきた敵の 本気の怒りを見たのです。
恐るべし下限。痛いし硬い。
群れ成す警備兵たちの脅威たるや。
ズバン!と一気に半減するメンバーのHP。
間に合え……間に合わん!!!
墜ちるMT、駆け寄るST。乱れるDPSの足並み。
パーンと広がる回復魔法の輪……届かない!!!
慌てて走った足元にオレンジの円。避けた先にはさらなる攻撃の予兆。
バリア切れちゃった、でも回復が先か、あ、自分の回復忘れてた、あ、あ、まずいよタンク減ってる、あれ詩人さんがいない、どこだ、遠いな。。。
あ、相方ナイス!……って、お前が死にそうだよッ( ꒪⌓꒪)!
立て直せ立て直せ、と散らかったポジションが整って蘇生が飛び、
待ち構えていた回復が届き、みんなのバフが増えていき、
なんとかなったと思いきやブツン!と一人が暗転、
MPがやばい、迅速がない、いけるか、間に合うか、どうかいま攻撃されませんように、こっち向きませんように、頼む間に合え起きてくれ起きてくれ起きてくれ………。
死ぬな、いや死んでも起きろ、起こす……ッ、ちくしょう!!
ああなるほど、こういうことかぁ。
僕はずっと不思議だったんです。
死んだのは僕なのに、なぜヒーラーやってたメンバーが謝るのかが。
知らない人とならいざ知らず、勝手知ったる仲間と一緒なのに、なんでそんなに申し訳なさそうなのかと。
死んだ僕自身もべつに、絶対死なない自信があったわけでもなく
あれまずかったな~と反省しながら床に転がっているにもかかわらず。
自分が転がったままクリアした時、一番悔しいのは転がってる自分だと思ってたんですよ。
謝られちゃうと悔しがれなくなってしまって
『なんで謝るのだろう死んだの僕なのにハテナ?』
と不思議に思ってました。
いま僕が死んだのはテンパってタンクたる僕があなたにシャークを投げるという謎行動をとって慌てふためいてたせいだし
いま僕が死んだのは間違って詩人たる僕が連続で歌ってしまって「なんかおかしいな?」とよそ見してたせいだし
いま僕が死んだのはスキル回しに夢中になってたモンクたる僕が「次こそクリティカル決めてやるぜ」と迂闊に近づいたせいだし
つまりたいていの場合、死ぬべくして死んだのだと胸を張って言えるのです。(あくまで僕の場合は)
「起こせなくてすみません」か。
なるほどヒーラーって生き物は、そういう生き物なんだなぁ。
悪いのは転がったお前じゃない、起こせなかった俺が不甲斐ないんだ……ってホントに思ってるんだな。さすが聖者だ。
(僕の知るヒーラー達がそういう性質なだけかもしれないけど)
でも僕、実は
狂ったようにパーンパーンと回復の輪が何度も広がる光景が、結構好きです。
僕もやってみたけど、これやってる時って、みんなやけくそ半分なのかなぁww
あれは本当に、自分がヒーラーで参加してなくても 踏ん張りどころなんだなという気持ちになる。
じりじりじりじり……と時間をかけて詠唱している様子はもうほんとに、
『全員、起こす!』『立ってクリアする!』という凄まじい信念を感じる。
味方のHPばっか見ててうっかり床に引っかかる気持ちも よく分かったよ。
だがしかし、今回その立場であったはずの僕は聖者ではないようだ。
「死なせてごめん!」って謝りたくなる気持ちより、
「起こした僕を褒めてくれ!」って思っちゃった。
蘇生間に合わなかった悔しさより、
「すげーじゃん1人欠けたのに倒せたじゃん!ひゃっはー♪」
って思っちゃいましたヾ(*ΦωΦ)ノ♪
あいつ仕事してねーくせになんで誰より褒められたがってんだ
と思われてたかもしれませんけどね。
「楽しかった」の一言に尽きる。
このあと光る馬欲しさに、女神を辻斬りしにいきました。