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Qlainne Oswell

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バハムート真成編4層【7戦目:黄金色の背景】

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中々人が集まらない。
出発するのに1時間は平気でかかる。
一緒に待ってくれているメンバーに申し訳ない。

FF14のバトルコンテンツを遊ぶだけならバハ下限にこだわる必要はないのですが、コンテンツを楽しみたいという所よりも、私はもっと別のものを目指している気がします。

”下限のバハムートをPT募集でクリアする。”

これで何か称号が貰える訳でもないのですが、何故これほど虜になったのだろう。

今に至るまでに私は、数々のPT募集をし、数々の人と出会い、数々の戦闘をこなしてきた中で、何というか今までのゲーム人生では味わえなかった楽しさの存在に気付いたからかもしれない。

本当はFF11でやりたかった冒険のスタイル。
見知らぬ人達と一時のPTを組んで戦闘に挑み、時間が来たら別れ、次の日はまた別の人達と戦闘に挑む。
情報を共有しあって攻略していき、時には敵の強さに打ちひしがれて、時には敵を倒して歓喜し、再会を約束してそれぞれまた別の目標に向かって別れていく。

そんな世界を妄想し、ようやく辿り着いたエオルゼア。

別に意地になってバハ下限のPT募集を続けている訳でも何でもなく、楽しいから続けられる。
ただし、人が集まらないのが非常にネックだ。
いつも付き合ってくださる方には本当に感謝すると共に、いつも待たせて申し訳ない気持ちも一杯であります。

今回も1時間以上も掛けてようやく出発。
大分慣れてきたフェーズ1と2を突破し、ヒーヒー言いながら雑魚の処理はこれであっているのかな?と思いつつ戦っていると、突然景色が黄金色に変わった。

正確には景色が変わった時には、私は床ペロしていたので戦ってはいなかったのですが、景色が変わった。

神々しいまでの黄金色。

本当は赤く燃えていただけなのですが、私にはバトルステージが黄金色に輝いて見えた。
BGMが変わっていたのかどうかすら気づかない。

静寂の瞬間。

予想もしていなかった所で、突然景色が黄金色に輝いた時、私はこれまでの大迷宮バハムートの道のりをバハムートから祝福されたかのような錯覚に陥った。

1年かけて続けてきたバハ下限の旅。
光る武器や貴重なアイテムがもらえる訳でもなく、珍しい称号が貰える訳でもないのに、ただ面白いからという理由だけで続けてきたバハの旅。

そのいよいよ最後の最後と言うところで、景色が変わった瞬間、私の時間は止まった。
画面は眩いばかりに黄金に光り、静寂の中でPTメンバーは倒れていく。

あまりにも美しかった。
私のバハ下限の旅が、本当の旅に昇華された瞬間だった。

今までの道のりはこの瞬間の為にあった気さえした。

何て神々しいのだろう。

過去に私はゲームで何回か号泣した事があり、その時の事は今でも鮮明に覚えています。

今回のバハムート真成編の黄金色の背景を見た時の感動を、過去にゲームで号泣した時と同様、私は未来永劫忘れないと思います。
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