FFというゲームの歴史において、赤魔導士というジョブは常に半端者という立ち位置だった。
紹介文には「白魔法も黒魔法も使えるエキスパート」などとイイ感じに書かれているため、真に受けてついつい選んでしまいがちだが、成長するに従い器用貧乏さを露呈していく。
どちらもできるがゆえに、どちらの分野でも秀でた存在になれない。
ああ…こんなことなら白か黒を育てておけばよかった…そう思っても後の祭り。
そうして少年少女は「二兎追うもの一兎も得ず」という言葉の意味を、身をもって体感するのだ。
つまり、赤魔導士は教訓。
踏み台として次の頂へと至るための存在なのかもしれない。
つまりドムだ。
そんな何と言うか、咬ませ犬というか、強敵として登場しておいて終盤に主人公に実力をブチ抜かれるライバルというか…ヒーローになり得ない赤だが、たまに例外もある。
例によって例のごとく、FF11というゲームなんですけれどもw
初期にはパッとしない不遇ジョブ扱いであったが、あるVUでリフレシュが実装されるやいなや貴重なMP回復要因として引く手あまたの人気ジョブに躍り出て、赤様とさえ呼ばれるようになった。
…知った風な口を聞いているが、FF11の赤はほとんど触ったことがないぞ!
ハイ、ここまでが前置きだ。
丸ごと読み飛ばしても何ら問題はない。
フフフ…華麗なトラップに引っかかったかね?w
FF14に復帰して赤魔導士をメインにしたのは、装備が赤かったからという、ただそれだけ。
しかし今は、このジョブが気に入っている。
回復と蘇生ができる…のは召喚士もだが、物理コンボがあり機動力が高いのがイイ。
赤がメインだというと「火力がね…」と言われたこともあるが、気が散るという理由でダメージのポップアップを非表示にしている自分にとって、それはたいした問題ではない。
赤にヘイト低下スキルがない点を加味して、ヘイトリスト2位にいればパーティに迷惑をかけるほど弱くはないのではないかな、と勝手に思っている。
3位は装備の更新やスキル回しを考える目安にしている。
真横で電卓叩いてDPSをリアルタイム集計してくれる妹がいないので、とんでもないどんぶり勘定だがwww
それはともかく、DPSとしては少々残念な赤だが、そのぶんできることの幅が広い。
これは自分はまだまだできていないので課題なのだが、ケアルで回復の補助ができる。
戦闘中は攻撃とギミック対応に夢中になっていることが多く、死者が出てしばらくしてから気づくケースが多い。
もう少し早めに気づいてフォローできれば死なせずに済んだのに、と残念な気持ちになるが。
また、レイズについては本職よりも高速で連続して行うことができる。
MPが大きく凹むし蘇生後の回復まで十分に手が回らない点はあるが、レイドなどでメンバーがバタバタなぎ倒される事態になると、DPSとしては残念に思われたかもしれないが少し役に立つと思ってもらえるかもしれない、なんてな。
ま、基本はパーティのピンチに多少補助できる程度だがね。
しかしFF11で侍をやっていたとき、寝かせのないパーティのときのため弓スキルを青字維持し、リンク時のためにスリプルアローを準備していた身としては、打てる手が1つでも多いのは嬉しい。
今日のエキルレはグランコスモス。
最初の1グループで念のためスプリントを使うも、必要なかったゆっくり進行のパーティだった。
いいね、まったり行こう。
タンク氏とヒラ氏が同じ苗字なのでご夫婦なのかな、とか思いながら迎えた1ボス。
以前紹介していただいた動画のおかげでホウキを避けられるようになり、順調に削っていく。
しかし何かの弾みでタンク氏堕つ…。
レイズを…と思って確認すると、蘇生アイコンが出た。
OK、出る幕はなさそうだ。
そう、最近はアイコンを確認してレイズの要不要を見極められるようになったのだ。
しかし安心してもいられなかった。
ボスのタゲが来ている。また敵となるか、ガンダム!
めちゃめちゃ痛い、通常1発でHPの半分以上持っていかれるw
父さんにもぶたれt…おふう。
世のタンク氏はいつも、こんな痛打に耐え続けているのか…。
だがナメないでいただこう、私は赤魔導士。ヴァルケアルが使えるのだ!
いつもアドニラスなんちゃら開始前に連続魔バフを得るためくらいにしか使わないケアルだが!
今このときばかりは、自己ケアルが火を噴くぜ!!!
タンク氏の蘇生作業は順調に進んでいる。
よし、まだ大丈夫だ。ここは持たせる。
HPも満タンになったタンク氏に無事タゲをはがしてもらい、そのまま勝利することができた。
赤ではなく機工士だったら死んでいたと思う。
赤で良かった!
これからも、地味にお役立ち赤の道を模索していきたい。