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年末大河ドラマ「エオルゼア忠臣蔵」19話 「ナナモの王冠」

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19話 「ナナモの王冠」


----- Area MorDhona -----

「Whirlwind ひだりっ!」

巨大な戦斧での一撃を、手にしたカイトシールドで咄嗟に受け止める。
騎乗中による不安定さも手伝って、防御は不完全だ。

「危ない、上っ!」

砂利道の石を弾き飛ばしながら、相棒は勢い良く前方に跳躍した。
攻城兵器にでも攻撃された様な振動が周囲の空気を震わせる。
そこに居たであろう地面が、ギガースの一撃によってえぐり取られていた。

「大変な任務になっちゃったねぇ…。」
「クエッ!」

遥か後方へと遠ざかった敵を振り返りつつ、相棒の首筋を優しく撫でる。
Sonicは交代式への参加を要請する為【モードゥナ】へ来ていた。

----- one week before -----

「騎士の戦技を学んだ冒険者は、エオルゼア各地に居ます。」
「彼らに直接呼びかければ、きっと応じてくれると思います!」

1週間前「Shallowfield」家の御屋敷でSonic自らが提案した内容である。
宣言通り、エオルゼア中を駆け巡り、各地で呼びかけを続けた。
たまに貰うTellでの激励が、励みになっていた。

----- Area Arrzaneth Ossuary -----

行進30分前。白い布をかぶった人物が、ザル神の像に祈りを捧げていた。

「例え一人だったとしても、最後まで歩き続けよう…。」

浅野家の御屋敷から借りてきたテーブルクロスで
【災厄】に変装したSonicは一人呟いていた。

「やっぱり誰も来ないんじゃぁ…。」
「無謀な試みだったかもしれねぇな…。」

付き添いの見習い騎士達が不安そうに呟く。
漆黒の闇に包まれていた聖櫃堂に、突然一筋の光が差した。
教会の扉が片方開き、人影が見える。

「よぉ、交代式に参加したいんだけど?」
「参加の記帳ってここで行えばいいのかしら?」

特徴的な「コロネット」そして気高いその立ち姿。
紛れもない聖騎士が2人佇んでいた。

----- 行進開始5分前 -----

聖櫃堂内は漆黒から純白へと変化していた。

白いスケイルメイル、白いローブ、白いフルプレート
そして白い雪だるま…。
そう、彼らは歴戦の冒険者である。

「雪だるま!?」
「聖騎士様以外も沢山いるけど、これは一体!?」

付き添いの騎士達が思っていた疑問を口にした。

「呼びかけをしていて気がついたんです。」
「大事なのは形じゃなくて、気持ちだって事に。」

Sonicはそう言うと、並行世界からの小さな来訪者に向かって親指を立てた。
撮影機を片手に、小さな来訪者は笑顔で手を振り返す。
付き添いの浅野家騎士は、清々しい笑顔でこう言った。

「もう貴公らにすべて託そうっ!」

聖櫃堂を出ると、小雪舞う回廊からは歓声が聞こえてきた。

----- Area Ul'dah Shallowfield residence -----

「若、来ましたぞ!」
「これは…、何と見事な…。」
「1・2・3 ううむ…。」

巨石の騎士が聖騎士の数を勘定しはじめると、若き主君はその指をそっと閉じさせた。

「この光景を目に焼き付けておくのだ。」
「では、それがしも覚悟を…。」

「いや、存外【天】はちゃんと見てるやもしれん。」

そう語る若き主君は、政庁層最上部のキラキラと光る部分を
眩しそうに眺めていた。

----- Area Royal Promenade -----

「Killer様、浅野(Shallowfield)の連中が行進を!」
「馬鹿な、やり遂げたと言うのかっ!?」

政庁層にある執務室から、急いでテラスへと出る。
白い装備で統一された行進が、眼下を通り過ぎていた。

「クククッ。」
「頭数を揃えた事は感心するが、聖騎士20人は無理だったな。」
「所詮は紛い物よっ。」

「ほぉ、まさかここまで再現するとは。」

背後から彫刻のような大男がゆっくりと現れた。
【アラミゴの猛牛】と呼ばれた伝説の戦士「ラウバーン」その人だった。

「いや、ラウバーン殿、聖騎士はせいぜい10人程度ですぞ。」

伯爵は狡猾な笑みを浮かべ、得意げだった。
戦士は静かに語り出した。

「聖騎士が不足し、祭事が廃れた訳では無い。」
「回を重ねる毎に慣例化し、民の感心が薄れたのだ。」

「行進している者を見よ。」
「権力や名声の為では無く、己の信じる事の為に動く。」
「実に良い顔をしている。」

「沿道の民を見よ。」
「手を振る者、一緒に行進を始める者、皆笑顔で迎えている。」
「これが祭事本来の姿だろう。」

「し、しかし、陛下のご意見も…。」

狼狽した伯爵は、第十七代国王ナナモ・ウル・ラモの名前を口にした。

「政庁層の一番上層の窓が光っているであろう。」
「あの光は、ナナモ様が窓からご覧になっている証だ。」
「王冠が反射した光は、遠くドライボーンからも確認出来るそうだ。」

語り終えると、戦士は初めて伯爵と目を合わせた。

「時に伯爵殿、最近良からぬ噂を聞いたのだが…。」

伯爵は自然と後ずさりをしていた。
以降、政庁層で伯爵の姿を見た者は居ない…。

----- epilogue -----

「若、本当にこのような結末で…。」
「おぉ、八つもついておる!!」

土まみれになって野菜の収穫を行っている主君と騎士が居た。
ここは彼らの故郷「ソルトキャニオン」である。

指南役を罷免され、中央から姿を消した「Kiessling Lindner伯爵」
同じく中央勤めの任を解かれ、地方へと戻った「Christopher Shallowfield」
結果的に砂蠍衆に置ける地位を強固にしたラウバーン。

「お主、この芋をどう思う?」
「形は不格好なれど、程よい大きさ故、美味と思われます。」

「うむ。私も形にこだわるのは止めたのだ。」

晴々とした顔でそう語る主君に、巨石の騎士は大きく頷いた。

「そう言えば、伯爵の屋敷で頂いた芋は均等でありましたなw」
「うむ、気味が悪い程形が揃っていたなw」

「形では無く、味を追い求める者への支援こそ、我が使命。」

そう言うと、若き主君は坂道を登ってくる一向へ向けて手を振った。

「若~!」
「ちょっとSonic君、走ると転ぶよっ!」
「ぬぅ、この坂道は良い鍛練になりますな。」

交代式をやり遂げた冒険者の一団が、段々畑を行進してくる。

「私はいつからあの者の主君になったのだろうな?w」
「全くですなw」

ソルトキャニオンの棚田に美しい夕日が落ちる。
行進に参加した冒険者と、Shallowfield家の宴はこれから始まる。

弾んだ笑い声と、楽しげな歌がいつまでも渓谷に響いていた。

- fin -
Commentaires (12)

Alice Agate

Tiamat [Gaia]

祭事から執筆まで、ご苦労様です(((o(*゚▽゚*)o)))

こうやって、やったことが反映されるのっていいですね!あの時の情景を思い出しながら読みました!
本当に参加してよかったです!!

また、ふらっと遊びに行った時はかまってやってください( ´ ▽ ` )ノ

Znaf Laentiwaht

Alexander [Gaia]

おぉ~、あの行進のわちゃわちゃ感が反映されてますなぁw
全員ナイトAFとは結果がちょっと変わりましたが、こちらの方がより市民のお祭りっぽくていいですな~。

そういえば、リンクは本文削ってまで載せなくてもコメントでもいいんじゃないですかね?

Jitan Q'de'milieu

Alexander [Gaia]

ナイトじゃなかったけど参加出来て良かった!

音速の騎士さん ありがとう

Sonic Skykid

Alexander [Gaia]

Aliceさん

アリスさんの双子の姉妹、Amyunaさんに出会えて光栄です(勝手にw
他サバからわざわざ来ていただき、
進行でいっぱいいっぱいで無ければ、ゆっくりお話したかったです。

物語の方は、出来ごとを全部つめこんだら、
なんだか駆け足になってしまい、情緒の欠片もなくなってしまいましたw
しかし、皆様と実際に行動した結果ですので、内容には大満足です!

またふらっとお越し下さい!
機会がありましたら、私も分身を送り込みたいです。

Sonic Skykid

Alexander [Gaia]

Znafさん

装備を直前に染めてまでご参加ありがとうございました!
でっかいザナさんのお姿を見つけてから、緊張が和らぎましたw

シャウトで宣伝を行っている時「他ジョブですが参加できませんか?」
というご質問を何件か頂いた為、形より皆で行進を楽しみたいと
思うようになり、ルールを変更致しました。

結果的に変更して大正解だったと思います。
某タ○ティクスオウガのように、当初2つのルートを用意してましたが、
想定外の第3のルートになりましたがw

リンク、確かにそうですね!コメントでご紹介させていただきます。

Sonic Skykid

Alexander [Gaia]

Jitanさん

ヴァニラさんとご兄妹揃ってのご参加有難うございました。
白い正装がバッチリ決まっていて、ジタンさんが司会にみえましたw
また今度、ゆっくりお話しましょう~!

Sonic Skykid

Alexander [Gaia]

†衛兵交代式†スクリーンショット

私がSSを全く撮影できなかったので、ここではご参加頂いた皆様が
撮影された神SSの数々を紹介させて頂きます!

▼Link

◎Aliceさんの日記
http://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/2175194/blog/697873/

◎Mocさんの日記
http://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/2462901/blog/700257/

◎Znafさんの日記
http://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/2193345/blog/703151/

◎Phineさんの日記
http://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/5391268/blog/703116/

Hiko Kanata

Alexander [Gaia]

音速さんイベント主催おつかれさま!
結局参加できなくてごめんね。遅れて後から見学すらできなかったという/(^o^)\
みんなのSSと音速さんの物語読んで楽しい雰囲気が伝わったよ。イベント大成功だね。
関係ないけど、ウルヴズまた行こう~
音速さんとザナフさんと行った時超面白かったわw

Sonic Skykid

Alexander [Gaia]

ひこっち

元々気楽に参加できるイベントとして企画したから、
参加、不参加は気にしないでね~。
結構人が来て下さって、参加者の方々のおかげで盛り上がったよ~!

文字数が足りなかったけど
次回予告「Dances with Wolves」だったのだw
私も3人で行った時面白かった~!
後、またIDとかも連れて行ってね~。ご指南よろしくっ!

Sonic Skykid

Alexander [Gaia]

◎この物語の前編です

http://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/2700978/blog/568135/

文字数が足りなくて、本編に記載できませんでした…w

Sigrun Sirlaid

Alexander [Gaia]

『19話』読ませて頂きました。
またコメントのリンク先の皆様の日記でSSも拝見させていただきました。

イベントの大成功おめでとうございます。_(._.)_

確かにラウバーンなら一連の動きを見逃すことはないでしょうし、それどころか全てを知った上で自国の体制強化のために利用するだろうな、と個人的に大納得の内容でした。

白い衣装なら参列OKとルールが変更された時に「ソニックさんが頓知で追及をかわす一休さん的展開になるのかな?」と考えていたのですが、ウルダハには解決のための適役がいたようですね(笑)

Sonic Skykid

Alexander [Gaia]

Sigrunさん

>一休さん的展開

こっちの方が何倍も面白そうですっ!
Sigrunさん、もう少し早く教えて下さればw

といっても主人公が「天然アフォ」属性なのでSonicでは無く
他の人が頓知を使って~という展開になったかもしれませんw
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