みんなでエンディングムービーを観ていた。
それぞれ思う所があるのか珍しく口数が少なかった。
勿論、物語はこれで終わった訳やない。
隣で文孝は画面を食い入る様に観ている。
長いスタッフロールが終わり、現れる文字。
「つづく」
「デカっ!!」
みんな同じ様に思っていたのか一斉に笑った。
「しかし、思ってたより難しかったな」
「最後のボス?」
「ん?ちゃうちゃう。ダンジョンとか操作とかよ。あのギミックってやつ?」
「分からないでするよねー」
「でもギミックが解れば楽しいで僕は」
「確かに初めてやとギミック処理とか謎だらけやな」
「上杉氏ー やっぱり予習した方がいいでするか?」
「いらんいらん!ネタバレなるやん予習したら」
「でもやー兄ちゃん、ギミック解ってやったら楽しいかもよ」
「ワクワクがなくなるやんけ」
「予習問題はまー色々言われてるよな。する派としない派、それぞれの考え方があるから
どっちが正しいってのはナイんちゃうか?」
「えーねんえーねん、好きにやったら」
「ヒロ君らしいでするね♪」
「うん。兄ちゃんらしい」
「どーゆー意味かねソレは?」
「そーいう意味や広孝」
「所でハルさん」
「何でするか?上杉氏」
「ハルさん、俺らと一緒に遊んでるけど・・もし、他にフレンドさんとかおって
そっちと遊びたかったら遠慮せんでええんやで」
「ん?」
「ほら、俺らは小さい頃から一緒やからハルさんがなんて言うの・・疎外感みたいなん感じてたら
悪いなーって思って」
「そんな事ないでするよ♪楽しいでする♪3人仲が良くて羨ましいなーと思う事もあるでするが
疎外感みたいなのはないでするよ♪」
「それならええんやけど・・変な事言うてゴメやで」
「大丈夫でする♪上杉氏優しいでするな♪」
「お、俺もそう思ってた。うん。思ってたで」
「えー怪しいでするなーw」
「兄ちゃんこの前、ハルさんはかなり天然って言うてたでw」
「天然じゃないでする!天然キャラを演じてるんでするよ!」
「ないない!天然って気付いてない所が天然なんよ。文孝はいらん事言わんでええねん!」
「ワタシ、3人とフレンドになれて良かったでするよ♪」
「いきなりどーしたハルさん?」
「僕もハルさんと遊べて楽しいで。姉ちゃん出来たみたいで。兄ちゃんやなくて姉ちゃんが良かったわw」
「そやなー広孝が兄貴やったら俺なら耐えられへんわ」
「文孝ーPS4を譲ってやった優しい兄貴をつかまえてそんな事言うか!」
「ホントよくそうポンポンとツッコミが出てくるでするね。関西の人はみんなそうなんでするか?」
「普通普通」
「そうそう、それで1人でゲームしてたんでするけど、ロードストーンってあるでしょ?」
「僕も1回だけ書いた事ある」
「俺はあんま興味はないけどあるのは知ってる」
「それを観てるとフレンドさんとドコドコに行ってきましたーとかSSを一緒に撮ってるのが羨ましかったんでするよ。でもどうやってフレンドさんを作るのか分からないし自分から話かける勇気もないし」
「確かにどーやって作るか分からんよなー」
「そやねー」
「よう考えたら俺らもハルさんしかおらんしな」
「そうなんでするか?」
「そうなんでするよ」
「なんかムカつくでするよ上杉氏w」
「ゴメンゴメンwほんで?羨ましかったんやろ?」
「もーみんなと話するとナカナカ話が進まないでするよwで、上杉氏のFCメンバー募集の日記を観たんでするよ。なんか気になったんでするよねー」
「キッカケなんて何でもえーんやないの?大事なんはキッカケよりもそれからどうするかって事やろ」
「格好ええ事言うやないか上杉」
「普通普通」
「ムカつくーこいつ」
それからゲームもしないで色んな話をしてた。
ハルさんが最初はVCに緊張してた事、関西弁に圧倒された事、みんなで遊ぶ事が楽しく思えてきた事。
文孝はゲームって意外と楽しいって事、上杉は文孝がFFにハマるのは予想外やったって事
俺はフリートライアルで終わると思ってたのに月額課金を始めた事。
月額課金までしてゲームするなんて考えてもなかったしな。
そろそろえー時間やし終わりにしようかとなった時に上杉から提案が
「今度、みんなでSSを撮りに行こう!」
「いきましょーーー♪」
「よう考えたらFCメンバーで一枚も撮ってないし」
「上杉ナイス!新生エオルゼアクリア記念にみんなで撮ろうぜ」
「は?広孝、まだ新生エオルゼアは終わってないで」
「えっ?」
「そうなんでするか?」
「上杉ホンマか?だってエンディングムービーとかスタッフロール流れたやん。
どー考えても終わりやろー」
「もうちょいあるんよコレが・・」
「ややこしいーなーホンマ」
「ホンマでするよー」
「そういう時は皆さんどう言うんでしたっけー?」
きっと上杉が言わせたかったのはこのセリフ
「せーの!」
「よしだあぁぁぁ」
俺達のエオルゼア生活はまだまだ続きそうだ。