Personnage

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Lambretta Innocenti

Aegis [Elemental]

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  • 8

あるララフェルの冒険記録16 ワークアウト出撃せよ!③

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    (これまでのあらすじ)


アラミゴの夜空は、今、大量の煙でもうもうと覆われていて、まるで本当の雲がかかってるみたいに見えます。

そこに、戦いで生まれた火の明かりが反射して、この天幕村をうっすらと赤く照らしているのです。

東の方角から聞こえるのは、響く砲声と、数多の兵隊さん達の、叫ぶ声。

アラミゴとガレマールの国境地帯、ここギムリト渓谷を舞台にした戦いは、開戦から数時間が経ってもなお、終わる気配がありません。

彼方、第八霊災を起こそうとしてる悪いガレマール。

此方、それを食い止めようと頑張ってる、私達のエオルゼア同盟。

そして今は、このギムリト渓谷の狭くて細い道に、まるで水を流すかの様に、お互いの兵隊さん達をいっぱい注ぎ込んで、数の減らし合いをしてる真っ最中!

えっ、負ければ人類滅亡!?

いいえ、そんな事はさせません!

そんな思いから、この絶対に負けられない戦いに参加するために集まった、私達のフリーカンパニー「ワークアウト」の冒険者仲間たち。

でもでも、2パーティ分、ついに8人揃った、出撃です!っていう所で……なんと、代表者のかじさんが出撃直前に入院しちゃうっていう、まさかの展開に!

おまけに、うちのFCの為に頑張ってくれた伝令さんまで倒れちゃいました!あわわ!

これから私達、どうなっちゃうの!?





    5 蛮神殺し


「いやー、やっぱりカレーは美味いっ!」

そう言って、大きな鍋を持ちながら、ココさんが私達のFC天幕に帰ってきました。

「ああ!ココさん!そういえば私、ココさんがいなかった事を完全に忘れてました!」

その姿を見た私が、座っていたスツールから飛び上がってそう叫ぶと、

「ココちゃんどっか行ってたん?全然気付かなかったわw」

「え、ココさんいつからいたんですか?(^^)」

「おや、ココさんの事忘れていました、ハッハッハ!」

「みんなひどくない!?」

ココさんの嘆きが天幕に響きました。

……いえ、ココさん違うんです、あまりにも色んなことがあったので、みんな、ココさんがここにいて当然だと思ってましたから……なんて、私が目をグルグルさせながら言い訳を考えていた、その時でした。

「お!ココちゃん、それ、もしかしてカレー?」

彼と仲良しのユーリさんが、ココさんの持ってきた大きな鍋を指差しながら言いました。

すると、ココさんはその鍋を天幕内の地面に置きながら、彼に頷きました。

それをユーリさんがウィンクで返すと、ココさんは短く息を吸って……、

「♪そーだよ、そーだよ!なんだよみんな!教えてやる、俺様が今まで何してたのか!」

上半身だけを大きく動かしながら歌うココさん。そのフレーズに乗せて、ユーリさんが口を右手で塞ぎながら、ボイス・パーカッションを始めました。

「♪プシュッ!ツードッ、ツードッドッドッ!」

「♪ヘイ!俺様、せっかく修理してたみんなの為にサ、お腹すくだろうなーっ思ってサ!俺様特製、超絶スパイシーカレー、作ってきたってのにサ、イェッ!それがどうさ!?まるでルーーザァ!」

流れる様に始まるセッション。早口で歌うココさんに完璧に合わせたユーリさんのボイパが胸を打ちます。

「おお、かっこいい!」

私の目は、もうココさんとユーリさん、二人のパフォーマンスに釘付け。ヘイ!ヘイ!なんて言いながら、勝手に体がリズムを刻んでいました。

「♪ドッフードッ、ドッフードッぷしゅ!」

「♪エオルゼア同盟軍のキッチン、まさにお宝の山!見たことない調味料、食べたことないショクザイ、カマッ!俺様それ掴み取る、鍋に力の限り放り込む、無限ループ、本能の赴くまま燃え・アガれスパイス!」

「♪チェキチェキブルルルルッ、ぷしゅ!」

「♪そして俺様、キッチンの火種をカット、マジキタほらこれミッションコンプリート!みんなにカレー食わせるため俺は、だから今、ここにいるッ!このッ天幕にッ!イェー〜ー!!」

「「おぉーーー!」」

「♪セイ!ホ〜ォ?」

「「ホーー?」」

「♪セイ!ホ〜〜ォ!」

「「ホーー!!」」

「♪ドッドッツーぷしゅ!」

ひっそりとした天幕村の一か所にだけ響き渡る熱唱。狭い天幕の中でFCメンバーはもう大盛り上がり。みんな手を大きく振りながらココさんとユーリさんの即興ライヴに声援を送り、踊りまくっていました。イェイ!

♪ペぺぺぺぺぺペーーーッ!

最後に、ユーリさんがどこからか取り出した変な音色の笛を吹いて、熱狂のうちにライヴは終了。

「わー!すごいすごい!」

歌が終わると、全員、スタンディングオベーション。そんな拍手喝采を受けつつ、ココさんはとびきりの笑顔で、

「さー食え!ランブレッタさん、これが俺様の作った、カレーって食い物だイヤッフー!」

これも自分で作ったんでしょうか、ココさんのフルネームが刻印された銘入り鍋の蓋を開けると、すぐに、ものすごく濃厚なスパイスの香りが私の鼻腔を直撃しました。

「お、おおーー!」

ココさんがいつも話していた幻の食べ物が、ついに私の前に、その姿を現したのです!

「……これが調理スキルカンストが作ったカレーっていうやつですか!すごい……食欲をそそるいい香りですねー!」

「だしょ?wマジアガるっしょ!?」

私が鍋の中のカレーを見つめていると、ココさんとユーリさんが息ぴったりに、それをお皿にどんどん盛り付けていきます。

どうやらカレーとは、水で炊いただけのシンプルなお米にかけて食べるようです。

「いただきまーす!うん、やっぱココちゃんのカレー最高!うますぎるww」

ほら、みんなも食べて!と、ユーリさんが率先して食べ始めると、みんなも自前の食器を取り出して、

「おいしいねー。さすがココ君カレー^_^」

「あ、俺もいただいちゃいますね!あー、カレーなんてあっちの世界で食ったきりだよ、なっつかしー; ; うん、うめっ!」

天幕内の簡易テーブルを囲み、どんどん食べはじめていました。やっぱりココさんの言う通り、修理っていう大変な作業を終えた後ですし、みんなお腹が空いてたんですね。

「古来から、腹が減っては戦はできぬと言います。本当にそう思います。うん、いい味です。」

「いただきまーす!辛っ!うまっ!辛っ!うまっ!はー!ごちそうさまでした!(^^)」

ゆうきさんの食べっぷりがあまりに豪快だったので、私はつい目を見開いて見入ってしまってましたが、

「あれ?ランブレッタさん、俺様のカレー、食べれない……感じ?」

一向にスプーンが動かない私を見て、ココさんが気を使う様な表情で訪ねてきました。

「いえ!そんな事ないですよ!とってもおいしそうですし!」

そう、本当に美味しそうなのです。気づけば、みんなが私達のやりとりを聞いていました。

「……ただ、かじさんから、FCの事を頼まれたのに、まだ私、何にも出来てないから、その、焦ってまして……」

「ランさん、がんばって」

そう言って、ユーリさんがそばに来てくれました。そして応援する様な目で、私を力強く見守ってくれています。私もユーリさんに頷いて、

「……それに、今までさんざん出撃を引き伸ばしたのに、まだこの天幕から出てない上に、更に、あれから楽しいライヴで盛り上がった後、カレー食べてましたよ!……なんて、かじさんにも、ノマズさんにも絶対言えないじゃないですか……」

私の言葉に、神妙な顔になるFCメンバー達。みんなも思いは同じな様です。

「あと一人、どうすればいいんでしょうね。私にはどうしたらいいのか分からなくて……私は、今、何をしたらいいんだろうって。考えてたら、何も食べる気がなくなっちゃいまして……」

うーん、と私は頭を抱えたり、手で顔を隠したりしながら、必死にみんなに今の自分の思いを伝えました。

「でも、本当に何も思いつかないんです。どうすればいいんでしょう。何が正解なんでしょう?」

私は、カレーを食べたり、考え込んだりしている6人の仲間達の顔を眺めながら、

「1パーティだけでも出すべきでしょうか。でも、その4人だけじゃ命が危ないかもしれませんよね?みんなで助け合わないと、この戦いは本当に危険だと思うんです。私には、かじさんみたいなリーダーの素質がないんだなぁと、つくづく思い知らされましたよ……」

「ランさん……そんなに思い詰めなくていいよ^_^;」

「でも確かに……誰を行かせりゃいいんですかねー。なんか、俺も分かんないや……」

メアリーさんも、ユーリさんも私の立場に立ってくれました。嬉しかったですが、答えはやはり出てきません。

その、私の思い詰めた空気は、さっきまでの楽しい雰囲気を重く沈めてしまったらしく、天幕の中はすっかり冷え切ってしまった、その時でした。

「えっと、あと一人いればいいんですよね?」

ゆうきさんが、首を傾げながら宙を見つつ、私に聞いてきました。

「え、はい、そうなんですけど」

そう答えると、彼女は可愛らしいネコミミと尻尾をぴょこっと動かして、

「じゃあ僕、リクさん呼んでみますね(^^)」

「「えっ!?」」

何人かと声がハモりました。

「リクさん、来てくれるんですか?今は蛮神と戦ってる最中じゃないんですか?」

「大丈夫ですよw来てくれますよきっとw(^^)」

「迷惑じゃないでしょうか……?」

リクさんは、うちのFCに在籍している冒険者のお一人なんですが、彼が独自に作り上げたLSのリーダーでもある方です。

……このエオルゼアは、クリスタルによる蛮神召喚の術式が、闇の使徒「アシエン」によって世間一般に広められてしまってからというもの、絶えずその危機に晒されています。

毎日、どこかで誰かが、恐ろしく強大な力を持つ蛮神を、密かに召喚しているのです。自分の願いを叶えるという、自分勝手な理由のために。

でも、誰かが召喚したのなら、誰かが倒さないといけません。そして、私の近くでその役目を担っているのが、リクさんの作った蛮神討伐LS、なのです。

そのリーダーの方なので、当然お忙しく、私もFC魔法通話で何度か声だけでお話して、男性だという事だけは分かっているんですが、直接会えたことは今までに一度もありませんでした。

今日も、当然の様に蛮神討伐に行くよ、とだけ言い残して仲間達と向かわれたところだったので、私はリクさんを今日の出撃メンバーの候補に入れていなかったのです。

だって、こっちの戦争もFCにとって大事ですが、蛮神を倒すことも同じく、大事な事ですからね。

「……ゆうきさん、やっぱり、よく考えてみたらあのお忙しいリクさんは来られないですよね……」

そんな風に、私が冷めてきたココさんカレーをぼんやり見ながらぼそっと声を発した、その時でした。

「リクさん来てくれます!タイタン倒し終わったみたいで、すぐ着くよーって言ってましたw(^^)」

「えーーーーーっ!?ゆうきさん、すごいです!」

私は思わず大声を上げてしまいました。

だって、私があれだけ悩んでいた問題を、いとも簡単に解決してしまったんですから!

「「おおーー!!」」

私以外も、ゆうきさんの言葉に沸き立つFCメンバー達。

「やー、ランさん、そんなに褒めないでくださいよw 僕、天幕村をクジラでぶっ壊しちゃったから、最後に役に立てて良かった(^^)」

「いえ、いいんですよ。本当に助かりました!」

謙遜しなくていいのに、謙虚に照れるミコッテ娘のゆうきさん。

「ゴクッ、プハァ。ゆうきさん、ありがとうございます。なんと、あのリクさんが来てくれれば、これは千人力ですね。」

モモさんも、カレーをつまみに最後のハイボールをグイっと飲み終え、

「これでかじさんにも、かのララフェル族の伝令さんにも顔向け出来るというもの。どれ、お祝いにスパークリングワインを開けましょう。皆さんもどうですか?」

そう言いながら、新たにお酒の入った木箱を開け始めました。

「ゆうきさんナイス!やったー!ランさん、これで出撃出来ますよ!」

そして、いつも近くで私をずっと気遣ってくれているユーリさんも、笑顔でそう言ってくれました。

「そうか……そうなんですね……良かった……嬉しいです……!」

鼻で感じるスパイシーなカレーの香りが、ようやく私の食欲を刺激し始めました。さて、私も頂こうかしら、なんて思ったんですが、

「ねぇ、ゆうきさん、リクさんって一体、どんな方なんでしょうか?私まだお会いしたことがなくて。教えてもらえませんか?」

その前に、私はリクさんに失礼のない様に、彼の情報を前もって仕入れておこうと思いました。

「えっ、リクさんですか?そうですねー、強いです!あと蛮神をめっちゃ倒しまくってます!(^^)」

とてもチャーミングな笑顔でゆうきさんが明るく答えてくれました。でも全然分かりません。

「そうですか……ええと、めっちゃ強い、と……ふむふむ……」

私が脳裏にリクさんの想像図を思い浮かべようと、腕を組んで考えこみ始めると、ユーリさんがキリッとした表情で、

「通称「蛮神殺し」……リクさんは自ら集めた蛮神狩りの精鋭達を引き連れて世界中を渡り歩いて、数々の戦果をあげているその道のプロですね。ものすごい強者のオーラを放ってますが、でもなんだかんだ俺たちの手伝いも気軽にしてくれる、優しい人ですよw」






  6 光の使徒カリーナ・ケアル!


ユーリさんによる説明で、ようやくリクさんの人物像が少し分かった私は、ああ、怖い人じゃなくて良かったと安心出来た気がします。

本当に、今日は何度もユーリさんに助けてもらえました。だから私は、

「ユーリさん、今日は何度も助けてくれて、ありがとうございます。そうですか、リクさんは強くて、オーラがあって優しい……ふむふむ……ふふふっ」

そう言いながら突然、笑顔になった私を見て、ユーリさんが不思議に思ったらしく、

「そんなのいいですって!ランさんの為なら俺はw……って、あれ、ランさんどうしたの?」

私の顔を不思議そうに覗き込んできたユーリさんに、私は、今の気持ちを説明しました。

「いえ、ごめんなさいね。さっきの話です。……強くて優しく、ピンチの時に現れる……なんだかそれって、「カリケア」のシードル・ネロ様みたいだなぁと思って、かっこいいなぁと思いました。ふふふっ」

そんな私達の他愛もない話を、メアリーさんが聞いていたらしく、

「あー懐かしいねカリケア。いたねーそんなキャラ^_^」

「ええ、絶対そうですよね!」

「ああ、子供の頃よく読んでたなー。懐かしい思い出だ^_^」

「私も、もう何回も同じ本を読みまくってましたよ!面白かったですよね!」

狭い天幕の中なので、そんな風に私とメアリーさんがカリケア昔話を始め出すと、興味を持ったらしく、少し離れたところからゆうきさんが聞いてきました。

「ランさん、カリケアって何だっけ?なんか聞き覚えはあるんだけど……?(^^)」

「ああ、カリケアっていうのはですね……」

私が答えようとした時、横にいたユーリさんがどこかからメガネを取り出して、

「俺から説明しましょう!w」

立ち上がり、スチャっと眼鏡をかけると、

「カリケア……いえ、正式タイトルは、<光の使徒・カリーナ・ケアル!> といいます」

天幕内の光の関係か、ここからだと眼鏡のレンズが白く光っておりユーリさんの目が全く見えませんが、彼の口は滑らかに回りだし、

「……これは、悪のガレマール帝国と戦う架空の王国が舞台になっている、という風刺のきいた作品なんですが、10年以上前にウルダハの出版社から発行されてからずっと、今もなおエオルゼア中で増刷され、世の女の子達に愛され読まれ続けている、女児向けのヒロイック・ファンタジー絵本です!」

そんな風にいきなり、謎の呪文の高速詠唱を始めました。

「え、ユーリ君?^_^;;」

「ユーリさん、急にどうしたんですか!?」

「いえ、ランさん、ここは俺から説明させてください!w」

私は、ユーリさんの眼鏡の奥に宿る、強い意志の光を感じて、

「……はい、お願いします……」

彼の目ヂカラに負けてそう答えると、ユーリさんは任せて!って感じで私に優しく頷きながら、先を続けました。

「そのストーリーはですね、主人公のララフェルの女の子が、町なかで生ハムにされそうだった野生の子豚を助けるんです。そしてその子豚をポルコと名付けて、主人公は可愛がっていたんですが、なんと!ある日突然、そのポルコが喋りだすんですよ!」

そこまで話した後は、ユーリさんの声が急に裏声になって、

「実はボク、魔法王国パルマの王子様なんダ!」

天幕内のみんなは、ユーリさんの裏声カリケア話をずっと黙って聞いています。

「聞いてヨ!ボクの魔法王国が悪いガレマールって奴らに乗っ取られテ、こんな姿にされてしまったんダ!お願いダ、優しいララフェルの少女ヨ!君はボクの王国にある伝説の光の使徒、カリーナ・ケアルになっテ、ガレマールをやっつけてくれないカ?」

裏声から元の声に戻っても、ユーリさん劇場は、なおも続きます。

「……そしてララフェル少女は光の使徒、ケアル・ヴィノ・ロッソとなり、友達のミコッテ少女もケアル・ヴィノ・ビアンカに変身して、二人で一緒にガレマールと戦うっていうお話なんです!w」

そんなユーリさんの話を聞いて、ゆうきさんもようやく思い出したらしく、

「あー、そんな本ありましたねw 僕も昔、読んだ気がします。そういえば、もう一人、たまに出てくる仲間がいた様な……?(^^)」

ゆうきさんが頭の上にハテナマークを浮かべたその時、ユーリさんが、眼鏡の位置を片手の中指で直しながら、

「そう!それこそ第三巻、<光の使徒カリーナ・ケアル!3 ・マジカル☆ロングレンジD・P・S!>から登場する三人目のカリケア、凛々しいエレゼン少女が変身する光の使徒、ケアル・シードル・ネロ様なんです!」

ユーリさんはそう言うと、ランさん、俺、やり切ったよ!っていう清々しい表情で、私に笑顔を見せました。長い説明、どうもありがとうございました!

「え、えっと、そうなんですよ、シードル・ネロ様はたまにしか登場しない、クールでミステリアスなキャラなんですが、ピンチの時に必ず現れる、最強のヒロインなんです!」

私は、カレーを前にして、スプーンをぶんぶん振り回しながら力説しました。

「リクさんは今の私にとって、まさしくそんな感じですねー。ふふふっ」

そして、そのスプーンでココさんの特製超絶スパイシーカレーをすくい、目の前まで持ち上げ、よく観察しました。

「カレーって、色んな野菜やお肉がいっぱい入ってるんですね。何よりもこの香り……東方を旅したあの頃を思い出します」

そんな事を思いながら、私はカレーという食べ物を口の中へ……。

ぱくり。

「イヤッフゥー!ようやく食べたぜランブレッタさんが!生まれて初めて食べたカレー、どーよ!?」

狭い天幕の中でしたが、この瞬間をひたすらじーーーっと黙って待っていたらしいココさんが、ものすごい勢いで駆け寄ってきました。

モグモグ。

モグモグモグ……。

私が食べている姿を、全員が注視しているのが肌で伝わってきました。……って、あれ?

あれあれあれ?

「え、どうなのかな……?お、俺様のカレー、まずかった……?」

心配そうなココさんと、目が合いました。

「……ココさん……こ、これは……!」

カレーを一口食べたら、なんだか、体が猛烈に熱くなって、頭がぼーっとして、あれ??

「……これは……って何?ランブレッタさん、どうしたの!?なんか、急に目が光ってない!?やばくね!?」

私の異変に気付いて、急に慌てだしたココさん。いえ、その様子を見ていたFC仲間達全員が、しきりに私の名前を呼んでいる声が聞こえました。特に、ココさんの声が。


「ねぇ、ランブレッタさん!俺様のカレーおいしいの!?おいしくないの、どっち!?」


でも、その時の私は、視界いっぱいに七色の光が溢れてきている最中で、返事をするどころではありませんでした。




つづく
Commentaires (8)

Haurchefant Greystone

Fenrir [Gaia]

とてもイイ冒険記録全て読ませて貰ったぞ!

実に心躍る素晴らしい冒険であった…。

特にカレーの美味さが3乗とかな!
メドグイスティルに伝えてやらねばな!

Momo Doppelganger

Aegis [Elemental]

待ってました。
やっと結末が読める!……と思ったら
まだ、出撃していない?!

年末年始、ハイボールもスパークリングワインもガブガブいただきました。
準備は万全です。
次回登場するであろう、リクさんが先陣を切ってくれることに期待します。

今年もよろしくお願いいたします。

Riku Ak

Aegis [Elemental]

出落ち感が凄そうな展開だけどやっと日記に登場できた^_^

Lambretta Innocenti

Aegis [Elemental]

オルシュファン様、コメントありがとうございます!

あの、イシュガルドをともに駆け巡った冒険の日々、今でも忘れていません。

遠くから、こんなわけのわからない日記を読んで頂き、ありがとうございました!

Lambretta Innocenti

Aegis [Elemental]

モモさん、ありがとうございます。

また字数制限に引っかかりました!もう開き直っています(笑)

スパークリングワイン美味しいですよね。私はロゼ派です。

モモさんも、準備が終わったみたいですね。
そろそろ本当にまずいので、もういい加減に出撃しましょう!

Lambretta Innocenti

Aegis [Elemental]

リクさん、ありがとうございます。

ええ、本当に長かったですね(笑)

後はリクさんが頼りです。

よろしくお願いします!

Yuuri Yutopia

Aegis [Elemental]

すごく。。。歌っていますし喋っていますww
たくさん出られて嬉しい!!!^^

Lambretta Innocenti

Aegis [Elemental]

ユーリさん、ありがとうございます。

ココユーリラップ、歌いながら書いてました(笑)

私は、ユーリさんには一切の容赦を致しません。まだまだいきますよ!ハーイ、ハーイ!
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