このゲームではアクションの先行入力が可能で、そのアクションが実行可能になるより少し前(大体0.5秒くらいまでらしい)にボタンを押しておくと実行可能になった瞬間に最速で発動してくれる。
しかし、マクロにおいてはこれが出来ない仕様で、実行可能になる前にボタンを押してしまうとそのまま不発になるか、中途半端なところからマクロが実行されてしまうかしてしまう。
最速で行動することが困難なのだから、マクロを使う上で多少の時間的ロスが出るのは仕方が無い。しかし、それが多少のロスならまだ兎も角、入力が早過ぎて不発になったらかなり拙い。場合によっては致命傷にもなり得る。何らかのセーフティネットは考えねばならぬ。
プランA、ボタンを連打する。これはやりようによっては限りなく最速入力に近い状況を目指すことが出来るけれど、疲れる(私が)。楽をするためのマクロでむしろ疲れるとかこれ如何に?
また、腱鞘炎的な意味でも勿論、そうで無くても何でもかんでも連打する癖が付くというのは勢い余って余計なボタンを押すリスクも増えるので好ましくない。
一方、ボタンを押すタイミングによっては半端なところからマクロが動くリスクもあるけれど、個人的には普通のマクロを連打していてそれが問題となったことは無い。そこは余り気にしなくても良いだろう。
プランB、マクロの中に1秒遅れて発動する予備のアクションを仕込んでおく。具体的にはこんな感じ。
/ac ホーリー <wait.1>
/ac ホーリー
これだとボタンを押すのが早過ぎた場合に最悪でも1秒遅れでホーリーが発動するから、いざという時のセーフティネットとして機能する。勿論この1秒後のアクションは、普通に入力すれば先行したアクションのリキャスト中に処理されて不発となる。
このプランは迅速魔などのアビリティを仕込んだマクロとは非常に相性が良い。
/ac 迅速魔
/ac ホーリー <wait.1>
/ac ホーリー
このマクロは連打対応型の迅速ホーリーであると同時に、うっかりボタンを押すのが早過ぎた時のためのセーフティネット付きホーリーでもあると言える。
慣れた人なら1秒早くボタンを押すことで、敢えて迅速魔を使わずにホーリーを発動するという使い分けも出来るだろう。私はそんな面倒なことはしないけど。
プランCとして、同じコマンドを怒濤の勢いで連打するマクロを作って0.2秒くらいの先行入力を擬似的に実現するという方法もある。
/ac ホーリー
/ac ホーリー
/ac ホーリー
/ac ホーリー
(8行省略)
/ac ホーリー
/ac ホーリー
/ac ホーリー
マクロの記述があんまり美しくないので個人的には好きでは無いが、単純なマクロなら一考の価値はあるかも知れない。
プランB+Cとして、こんなことも出来る。
/ac 迅速魔
/ac 迅速魔
/ac 迅速魔
/ac 迅速魔
(6行省略)
/ac 迅速魔
/ac 迅速魔
/ac 迅速魔
/ac ホーリー <wait.1>
/ac ホーリー
何がなんでも迅速魔を発動させるという強い意志を感じさせるマクロである。
後はプランD、諦めてマクロを使わない。これも立派な選択肢だ。そもそも万が一のエラーが致命的なミスを呼ぶような要所の制御はシンプルであるに限る。これはマクロにしても同じこと。
実のところ私はケアル・ケアルラはマクロを使っていない。白魔道士にとってこれらのアクションはロールとしての生命線であり、万が一にもマクロの想定外の動作で何か問題が起こるようでは困るからだ。そもそもマクロにしたところで大したことが出来ない(※)ということもあるけれど。
因みに、私が実際に使っているマクロはこんな感じ。
レベル62白魔道士用、単発なら迅速ホーリー・連射すれば神速ホーリー
/micon ホーリー
/merror off
/ac 迅速魔
/ac 神速魔
/ac シンエアー
/ac ホーリー <wait.1>
/ac ホーリー
ホーリーは数回立て続けに連発する場合が割と良くあるので、まずは迅速魔・次いで神速魔・更に撃つならシンエアーと順番に仕込んで連射しやすくしてある。普通にリキャストごとにボタンを押すならホーリー1回毎に1つずつ発動するけど、最初の迅速ホーリー後からボタンを連打すれば神速魔とシンエアーを初回のホーリーのリキャスト中に一気に発動してしまえるので少し無駄が減る。これによりMP消費が殆ど無しでホーリーを6連射くらい出来るから、特にメインクエストで有象無象を吹き飛ばすのに役に立つ。ただし、レベルシンクによってシンエアーが使用不能になるとMPがゴリゴリ減るので、調子に乗ってガス欠しないように考えて使わないといけない。そもそもシンエアーの使い所がここで良いのかという疑問もあるけど、私のレベルだとホーリーとメディカラの連射くらいしか有効な場面を思い付かない。レベル70にもなればまた状況も変わってくるのだろうけど。
※
自分をターゲットにして発動可能な回復・補助アクション固有の仕様上の欠陥として、攻撃アクションで使うような汎用ターゲットマクロは作りにくいというものがある。
例えば、以下のようなマクロは意図した通りには動かない。
/ac ケアル <t>
/ac ケアル <tt>
/ac ケアル <me>
これは<t>が存在しない・もしくは有効な対象の時には概ね意図通りに動くけれど、<t>が無効な対象であった場合には1行目の時点で自分を回復してしまう。つまり、どの場合においても2行目の<tt>が回復対象となることは無い。