おおよそ三年と半年ぶりに返ってきた。
まるで浦島太郎のような気分を味わいながらも、復帰者無料ログインサービスを用いて紅蓮のシナリオの残りを今更ながら踏破。
今日から漆黒のヴィランズを開始する。
過去、毎日のように日記を書くのが楽しみの一つだったのだが、やはり昔の日記など読み返すものでは無い。
いい歳のくせに、どうやら私は自らの黒歴史を近年まで順調に更新していたようだ。
しかし、この齢までこうして生きてきた人間が、今更変わる訳もあるまい。
また私の黒歴史は、漆黒の反逆者達と共に更新されていくのだろう。
さて、肝心のシナリオに関してだ。
幽体離脱してやって来た先は第一世界と呼ばれる万年白夜の世界らしい。
いかにもと言った姿の水晶公と呼ばれる男に導かれやってきたが、どうやら今回も光のパシリとして存分にこき使われる事となりそうだ。
先立って幽体離脱した暁のメンバーは散り散りに活動しているらしい。散々パシった挙句、出迎えの一つも無いとは、なんとも暁らしい。
どこか懐かしさすら感じる。
サンクレッドに至っては、居場所すら特定できないらしい。
何が「罪食いハンター」だ。美味しい所ハンターの間違いだろう。
相変わらず彼は憎まれ口のサンドバッグに丁度いい男だ。
仕方なく彼らと合流する為に、各地を周る。
まずは、そそっかしいでお馴染みのみんな大好きアルフィノさんとの合流を目指す。
向かった先は、まるで北斗の拳2にでてきそうな街だった。
案の定、そこを取り仕切るドンと呼ばれる男は、息をするのも面倒くさがりそうな悪漢であった。
喘破と言う秘孔を突いてやれないのが残念で仕方がない。
ともあれ無事にアルフィノとの合流を果たし、アリゼーと合流する為に次の目的地へと向かう。
とりあえずそこまでプレイした所で、初日は終了とした。
なにぶんスキルの仕様がかなり簡素化されたようで復帰者に優しくて助かるが、それでも三年ぶりは色々忘れている事が多い。
疾風迅雷の維持が必要無くなった物寂しさを傍目に、レベリングから少しずつ慣れていく事にしたい。
しばらくは塩の味がする床を舐め続ける日々だろうが、願わくばそんな私を介護してくれる人々と出会える事を祈ろうと思う。