ヒーラーは生殺与奪を握っている。
この言葉を聞くと少しだけ違和感を覚えます。
長らくヒーラーを続けていますが、そんなものを握らされた記憶がありません。
ヒーラーが握っているものは
PTメンバーを生かすことだけだと思います。
何故そう思うのか。
その理由を説明するために、PTメンバーが倒れる要因をざっくりと上げてみます。
1.無理な纏めにより被ダメージがヒーラーの回復能力を越えている
2.先釣りDPSが回復してもらえずに落ちる
3.範囲攻撃を避けずに被弾している
4.回復が届かない位置にいる
5.ヒーラーが回復を疎かにしていて全体範囲等の確定ダメージで落ちるこれ以外の要因で落ちることは稀だと思います。
上記1-4のケースは「ヒーラーがきちんと回復しないから落ちた」と見える反面、そもそもダメージを受ける要因を作ったのはヒーラーではなくて落ちた本人なので、ヒーラーの生殺与奪とは言い難い部分があります。
上記5の場合も、回復を後回しにして落としたのであれば、それは普通のミス(酷い場合はロール放棄)と呼べるものなので、こちらも生殺与奪とは言い難いと思います。
※オーボンヌのシドの乱命活殺打(HPが1になる+死の宣告:HP全回復で解除)の後、PTメンバーのHPが5割までしか戻っていないのにマレフィガ連打しているヒーラーに落とされたとしても、それはヒーラーによる生殺与奪ではありません。ただのロール放棄です。生殺与奪
生かすも殺すも、与えることも奪うことも自分の思うままになること。
絶対的な権力を握っていること。ヒーラーに与えられているのは生かすことだけです。
回復しきれなかった結果として落とすことはあっても、思うままに奪うことはできません。
一生懸命に回復した結果、誰かを落としたとしても、全滅したとしても。
ヒーラーが過剰に責任を感じなくて良いのだと思います。
その要因はヒーラー以外の別の何かにある可能性があります。
生殺与奪というほど重いものは持っていません。
ヒーラーがその手に持っている杖は
本は
天球儀は
PTメンバーを生かすためのものです。
もしも全滅したときに何らかの責任を感じたのであれば、それはきっと上達の兆しです。
振り返って、どうすれば良かったのかを考えてみて、次に繋げていきましょう。
DPSは床を舐めながら何度も挑戦する事で上手くなれると思います。
でも、ヒーラーは床を舐めていたら上手くなれません。
苦しい場面でこそ生き残って、回復し続けて、PTを立て直してクリアした回数だけ上手くなれる。
そんな気がします。
PTメンバーを生かすために自分が生き残ること。
回復することに慣れてきたら、その事を意識してみましょう!